おいしいものを食べよう!

2018-11-11 23:38 | by 岡島(主担) |

 小学校2年生に食べ物にまつわるブックトークを行いました。

「秋といえばおいしいものがいっぱいありますよね。みんなはどんなものがすきですか?」

こどもたちの話を聞いたあとで、「みなさんはきのこをみつけたことありますか。」と問いかけました。

『きのこレストラン』 新開孝 写真 ポプラ社

を一冊よみきかせをしました。









 
 きのこが土から顔をだし、大きくなるにつれていろいろな生きものがたくさん集まってきます。みんなの中できのこが嫌いなひといますか?

次に紹介する本は

妹の好ききらいに困ったおにいさんのお話です。

ぜったいたべないからね』 ローレン・チャイルド  フレーベル館










 
 おにいさんは、両親に頼まれて妹に夕ご飯をたべさせようとしたときあることを思いつきました。いつものように妹が豆もにんじんもきのこもぜったいにたべないからねと言ったとき、それは全部ないんだと答えました。妹は不思議そうに目の前のにんじんを指さして、どうしてここにあるのと尋ねます。おにいさんは、にんじんにみえるかもしれないけど、にんじんじゃない。はるばる木星から届いた(えだみかん)だと答えました。妹はにんじんそっくりと言いながら食べてしまったのです。次に豆に絵をみせて、これはまめではありません。あめだまみどりです。さかなのフライにみえて人魚が毎日たべているころもうみです。

いちばんきらいなトマトも妹は自分から(まんげつぶちゅと)だと言って食べてしまいました。

かわった名前で呼ぶと楽しいですよね。
でもこの『みしのたくかにと』 松岡享子 こぐま社

では、王子さまの奇妙な名前のたべものの注文にみんな困りはてました。











 ある日太っちょのおばさんが戸棚の隅からみつかった種を庭にまきました。何の種かわからないけれど、(あさがおかもしれない  すいかかもしれない とにかくたのしみ)と書いてたねのそばにかんばんを立てました。ここを馬車で通った王子さまは(いなれしもかおがさあ、いなれしもかかいす、みしのたくかにと)よみ、これ以外のものは食べないと言いました。王子さまは元気をなくし、顔色も悪くなりました。何とかたべてもらおうとしますが、王子様のことばのごちそうはいったいどんなごちそうでしょうか。国をあげて(みしのたくかにと)探しをします。

王子さまが食べたパイ美味しそうでしたね。パイの他にスープも飲んでみたいと思いませんか?

次に紹介する本は

『せかいいちおいしいスープ』 マーシャ・ブラウン 岩波書店










 
 3
人の兵隊がおなかをすかせて、ふるさとに帰る途中ある村によりました。村人たちは急いで食べ物を隠しました。すると兵隊はこれから石のスープを作りますといい、みんなは石のスープができるならみなくちゃと集まりました。おおきな鉄なべをかりて、水を入れ、だれか石を3つ拾ってきてほしいと言い、石をいれ、するとこんどは子どもに塩こしょうを頼みました。こんないい石ならこれだけでもうまいスープになるが、にんじんがはいればもっとおいしくなるんだがと言いました。おいしい石のスープにはたいがいキャベツが入っているのだが、あとは少しばかりの牛肉とじゃがいもがあればお金持ちの食卓にならぶようなスープができると言いました。すると村人たちは隠していた食べ物を持ってきてスープにいれました。みんなはこんなにおいしいスープを飲んだことはありませんでした。

みんなでごはんを食べるとおいしいですよね。

今度紹介する本は

『おまたせクッキー』 パット・ハッチンス 偕成社

 ビクトリアとサムはお母さんが焼いてくれたクッキーをふたりで分けて食べようとしました。食べようとしたら、チャイムが鳴って、次々に友だちが訪ねてきました。クッキーを分けあってとうとう一個ずつになってしまいました。食べようとしたとき、4度目のチャイムが鳴ります。
この本は一冊まるごと読み聞かせをしました。

食べ物の本はこのほかにも

『へろりのだいふく』 たかどのほうこ   佼成出版社

『はらぺこプンタ』  武井 博        講談社

『秋のスイーツ』 大森いく子        金の星社

『おおきなおおきなおいも』 赤羽末吉  福音館書店

『はらぺこおなべ』 神沢利子        あかね書房

『おだんごぱん』 せたていじ        福音館書店

『こねこのチョコレート』 ウィルソン    こぐま社

『かぼちゃの絵本』 いとうきみお      農文協

子どもたちの感想は、クッキーをいくつ食べられるか数えるのが楽しかった。チャイムがなり、クッキーが食べられなくなるかもしらなくてドキドキした。

 

あんなにきのこに虫が集まるとは驚いた。今度もっとよくみてみたい。など

 

こどもたちはきのこの本や木の実の本、たべものの本をうれしそうに借りていきました。低学年に良い絵本を沢山読んでほしいと願っています。

(東京学芸大学附属竹早小中学校司書 岡島玲子)


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