「違いを認めて自分らしく生きる」(LGBTを考える本)

2020-02-05 21:49 | by 金澤(主担) |

 養護教諭がLGBTの授業を行うため、メディアの時間(図書の時間)にブックトークをしました。まずは、読み聞かせ。

『マチルダとふたりのパパ』
メル・エリオット(作)三辺律子(訳)岩崎書店

 パールは、転校生が来るのが待ち遠しかった。やって来たマチルダとは、すぐに仲良しになった。でも、マチルダの家は、お父さんが二人。きっと楽しい家に違いないとマチルダの家に遊びに行くのが楽しみなパール。しかし、パールは、行ってみるとパパが二人でも自分の家と同じ、普通の家だったと思った。

 次に紹介する子の家は、ママが二人の家。

『パンツ・プロジェクト』
キャット・クラーク(作)三辺律子(訳)あすなろ書房

 オリヴィアは、マンマとお母さんと弟の4人暮らし。女の子としての自分に納得できずにいたオリヴィアは、中学生になった。今日から制服のスカートをはかなければならない。大問題だ。校長先生に訴えても聞いてもらえず、親友も離れていった。唯一の理解者と女子がパンツをはけるように「パンツプロジェクト」を開始した。

 

男の子だけど自分は女の子だと思っている主人公。
『ジョージと秘密のメリッサ』
アレックス・ジーノ(作)島村浩子(訳)偕成社

 4年生のジョージは、男の子だが、自分は女の子だと思っている。この気持ちは誰にも打ち明けることができなかった。
 『シャーロットのおくりもの』という劇をすることになった。ジョージは、女役のシャーロットのオーディションに挑戦する。一緒に挑戦するケリーが、ジョージの理解者になった。


 


ドレスを着たい男の子の話。

『ドレスを着た男子』

 ディヴィッド・ウォリアムズ(作)鹿田昌美(訳)福音館書店

 デニスは、学校で一番サッカーの上手な男子。お母さんが家を出ていき、父と兄の三人暮らし。デニスは、母への憧れからか、きらびやかな女性の服に興味を持つ。年上のリサがデニスの理解者となってくれ、デニスに女装をさせ始めた。学校へ転校生のふりをし、女装して登校したデニス。どうなることか?





『超・ハーモニー』 魚住直子(作)講談社
 両親の希望通りに有名中学に入学した響だったが、勉強について行くのがやっと。仲良くしようと近寄って来る友達にも冷たくあたってしまう。そんなユウツな日々を過ごしていた。ある日、家出していた兄が帰ってきた。女の恰好で!優秀で両親の自慢の兄だったのに・・・・戸惑う両親。響にも理解できなかったが・・・・

 絵本『マチルダとふたりのパパ』の主人公のパールが、お父さん二人の家でも自分の家とちっとも変わらないと感じる感性が素敵だと思った。今回紹介した本の中の主人公たちは、自分の気持ちを伝えられずに苦しんでいる。しかし、その思いを受け取ってくれる友達がいる。子どもたちは、このブックトークの前に実際にLGBTの方の話を聞いたそうだ。その方たちからのメッセージを受け取っただろうが、本を読むことで「違いを認めて自分らしく生きる」ということを考えて欲しいと思う。
    (東京学芸大学附属世田谷小学校 司書 金澤磨樹子)

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