作曲の授業

2021-10-01 11:27 | by 岡田(主担) |

 音楽の教員から「授業で生徒に作曲をしてもらいます。何かいい本はありませんか」との依頼を受けました。コロナ禍で実習、実験の授業が軒並み中止となっています。
音楽の授業も合唱のようにみんなで声を出す授業が行えずにいます。「この状況をマイナスに捉えずに、普段とは違うアプローチにしたいのです」との前向きな相談でした。
生徒がどのようなジャンルの曲を選曲するのか、作曲にどの程度の力があるのかがわかりませんでしたので、蔵書している作曲関連本図書を提供し、選書リストを作成し、今回は教員と資料の選書を行いました。楽しく、自分のイメージが曲に反映されるような資料選びを心がけました。


『15秒作曲入門 』野口 義修  2019 ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングスISBN-13 ‏ : ‎ 978-4636959826



『よくわかる作曲の教科書 (ゼロからすぐに身につく本) 』秋山 公良  2009ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4636846300



『イメージした通りに作曲する方法50 恋愛感情や日常の出来事をどんどん曲にしよう!』 梅垣 ルナ 2011 リットーミュージック ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4845620135



生徒とカウンターで話しているとボカロやミキシングに興味のある生徒もいます。スマホやPCなどを活用して音楽やイラストを表現する生徒の方が多いのが現状だと思います。五線譜や紙を使用する方法以外の本の需要も学校図書館では感じています。


『GarageBandではじめるループ音源で遊ぶ・楽しむ超入門  』松尾 公也 2021 秀和システム ISBN:978-4-7980-6493-2
 


  
『ボカロPになりたい!一番やさしい作曲入門  』gcmstyle 2021宝島社ISBN:978-4-299-01800-7

作った曲をお互いに聞き合うと、意外な感想や表現の違いに生徒同士の気づきがあったそうです。相互理解は合唱等の実技のみではなく、音楽表現は様々であることを学べた授業となりました。

                (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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