たたかいの本、ありませんか?
2021-11-04 14:30 | by 宮崎(主担) |
今年の春、一年生にいちばんよく聞かれたのが、「たたかいの本」でした。「こわい本」とか、「きょうりゅう」「でんしゃ」「ようかい」などはよく聞かれますが、「たたかい」はあまり聞かれたことがありません。仮面ライダーとかかな? ポケモンは何冊かあるけど、借りられてるなあと、頭を働かせながら、「何がたたかうの?」と聞いてみます。
「サメとか」「うんうん」「トラとか」
ここまで聞いて、最近書店の店頭をにぎわせている本が思い浮かびました。
「あー! もしかしてどっちが強いか、みたいなやつ?」
『角川まんが科学シリーズ どっちが強い⁉ サメVSメカジキ』
(新野大監修 KADOKAWA 2016)
「うーん、たぶんそう」
「そうかー、残念ながらその本はここには入ってないんだよね。でも代わりにこんなのはどう?」と危険生物の図鑑や『ざんねんないきもの事典』(今泉忠明監修 高橋書店 2016)などの面白生きもの本をすすめてみます。ちょっと納得いかなそうではありますが、とりあえず受け取ってくれました。
書店に行き慣れている都会の子どもたちは、新しい本の情報をよく知っています。本屋さんで見たあの本を読みたい! というのはごく自然な欲求なのでしょう。今年は何人もの一年生と、何度もこのようなやり取りをしたので、シリーズを何冊か購入して様子を見ているところです。
「サメとか」「うんうん」「トラとか」
ここまで聞いて、最近書店の店頭をにぎわせている本が思い浮かびました。
「あー! もしかしてどっちが強いか、みたいなやつ?」
『角川まんが科学シリーズ どっちが強い⁉ サメVSメカジキ』
(新野大監修 KADOKAWA 2016)
「うーん、たぶんそう」
「そうかー、残念ながらその本はここには入ってないんだよね。でも代わりにこんなのはどう?」と危険生物の図鑑や『ざんねんないきもの事典』(今泉忠明監修 高橋書店 2016)などの面白生きもの本をすすめてみます。ちょっと納得いかなそうではありますが、とりあえず受け取ってくれました。
書店に行き慣れている都会の子どもたちは、新しい本の情報をよく知っています。本屋さんで見たあの本を読みたい! というのはごく自然な欲求なのでしょう。今年は何人もの一年生と、何度もこのようなやり取りをしたので、シリーズを何冊か購入して様子を見ているところです。
また同じような時期に、1年生に「戦争の本ありませんか?」と聞かれました。ちょうどほかの学年で、太平洋戦争時のお話の本を求められたばかりだったので、てっきり同じと思いこんで、3類の戦争と平和の本の棚に案内しました。少し難しいかなあ? と思いつつ、「絵本のなかにも戦争のお話はあるけど、どんなのがいいのかな?」と聞いてみると、なにかピンとこない顔をしています。「あれ、こういうのじゃない?」と聞くとむずかしい顔つきで「ほんのうじのへんでたたかう」と言うではありませんか!
「ああ! それならこっちだ! 本能寺の変は「戦争」とは言わないかな。「合戦」とか「戦国時代」とかいう言葉で聞いてくれるとよかったねえ」と日本史の棚へ。
『学研まんがNEW日本の伝記 織田信長』
(田代脩脩学研プラス 2014)
「この辺かな?」と伝記の棚を見せると、喜んで織田信長の本を借りていきました。知識欲旺盛な竹早の子どもたちは、1年生から戦国武将の本をよく読んでいます。とはいえ難しい漢字は読めないので、やはり伝記も学習まんがが人気のようです。
学習まんがばかりではなく、文章の本を読んでほしいという思いはありつつ、子どもたちの今すぐ知りたい! という気持ちの熱いうちに、応えてあげたい! と思います。キラキラの好奇心をつぶすことなく、読みやすい形で、情報を提供していけたらと思っています。
(東京学芸大学附属竹早小学校司書 宮崎伊豆美)