春休み講座 現社×世界史×学校図書館 映画「コリーニ事件」

2022-04-01 14:12 | by 岡田(主担) |

 附属高等学校では春休み中に様々な教科が講座を開設します。世界史の教員から以下の講座の学習支援のためのレファレンスを受けました。

講座タイトル:現代社会×世界史×図書館 〜映画「コリーニ事件」から考える〜
対象:1・2年生
教員コメント:
学校で映画を1本視聴し、その映画のテーマについて世界史・現代社会の教員と参加者で討論しましょう!
今回扱う作品は2019年のドイツ映画「コリーニ事件」。
ドイツで大ベストセラーとなった原作は、ドイツの歴史・法律の問題を提起し、この小説をきっかけにドイツでは法改正が行われた問題作。
歴史に時効はあるのか?法とは何のためにあるのか?ドイツの歴史、法律、法廷サスペンス・・・
これらのキーワードに興味がある人、止まらない教員の専門分野トークに付き合ってくれる1・2年生、求む!

『コリーニ事件』監督 マルコ・クロイツパイントナー 2019年 独 123分 配給 クロックワークス
※約2時間の映画を全編学校で視聴し、その後1時間ほど討論します。

まず最初に司書が用意したのは映画の原作です。日頃から館内では映画のポスターと原作を並べ、生徒が手軽に手に取れるようにしています。情報リテラシーを高めるには映像と書籍の両方を比べることはとてもいい学習になります。


『コリーニ事件』フェルディナント・フォン・シーラッハ 2017 東京創元社 ISBN:978-4-488-18604-3 973ハ

映画の理解にドイツの殺人罪や60年代末の冷戦時代の政治状況が理解できる関連書籍を用意しました。

『ヒトラー 虚像の独裁者』芝健介 2021 ISBN:978-4-00-431895-8 岩波書店 289.3シ


『現代ドイツを知るための62章』浜本隆志 2002 明石書店 ISBN:978-4-7503-3798-2 302エ18

映画そのものを楽しむために用意したのがこの雑誌です。

『キネマ旬報 20206月下旬号」 キネマ旬報


日本での映画の公開は2020年6月でした。職員の中にも館内展示に目を留めて「アッ!この映画見た!」という方がいましたので、ご存知の方もいると思います。
生徒からも「面白そうな講座で楽しみにしています」と詳しい内容の質問も受けました。
多様な資料を横断的に各教科で読解し、情報スキルを高める講座です。

              (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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