折り紙の本はありますか?

2023-03-07 14:38 | by 松岡(主担) |

 よく聞かれる(よく探されている)本は何でしょうか?学校によって様々かと思いますが、本校では「折り紙」「工作」「カナヘビ」「石(宝石)」などが最近ではよく聞かれる本たちです。
 利用も多いので、毎年本を受け入れる際にはこれらの本で使えるものはないかと気にかけています。
 折り紙の本は男女問わず人気があり、問い合わせも多いです。恐竜など、ちょっと難易度の高い折り紙の本も要望が多く、最近ではこちらがよく借りられています。

『恐竜と古生物の折り紙』
川畑文昭/著 誠文堂新光社
2020年




 表紙の作品は「ブラキオサウルス骨格」。なんと13ものパーツに分かれています。カブトガニくらいなら折れるかしら、とも思いますが、初級向けの作品はない難易度高めの設定です。
 小学生には難しいのでは?と思われるかもしれませんが、所蔵されている折り紙の本では物足りない、「もっと難しいのはないの?」という要望から受け入れをした一冊です。

 今年度、かわいらしいオファーがありました。
 「図書館の折り紙の本を見て作ったんだけど、飾ってもいい?」1年生の男の子からの依頼でした。
もちろん!と折り紙の本と一緒に展示をしたところ、本は予約が殺到する人気本になりました。

『はじめての多面体おりがみ』
      川村みゆき
      日本ヴォーグ社
      2001年
    (注:2018年に新装版あり)


 


  その後、別の1年生から「私のも飾っていい?」と新たなオファーがあり、現在図書館の一角は子どもの折り紙作品コーナーとなっています。



写真左:お内裏様とお雛さま
3月にぴったりの作品 


写真右:多角形リングのリース

 多角形リングのリースは
『図形がよくわかる算数おりがみ②多角形リングを作ろう』

阿部恒/作 小峰書店 2014年
を借りて作ったと教えてくれました。

 折り紙の本はよく借りられ、「本の中の〇〇を作ったよ」という話は聞くのですが、実際に作品を見せてくれて嬉しかったです。また図書館内に飾ることで、他のお友だちから「すごいね」と言われたり、作品が作れる本を借りていくなど良い効果がたくさんありました。

 いつか、恐竜や古生物の折り紙を完成させて見せてくれるといいな、とひそかに期待しているところです。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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