江戸時代の身分制度について

2023-04-07 14:22 | by 金澤(主担) |

 6年生の社会科で身分制度のエタ・ヒニンに関する本を紹介してほしいと依頼がきました。担当の先生は、それが現在の問題ともつながっているということを感じて欲しいという考えのようでした。
『絵本 もうひとつの日本の歴史』
    中尾
健次(文)西村繁男(絵)エルくらぶ  2007年

 歴史の表舞台にはほとんど登場しない人たち、歴史の裏方と言われる人たちに焦点を当て、古代から現代までの歴史をたどった本です。
 日本の文化や伝統を支えてきた人たち、庶民、高度な技術を持っていた職人の中で穢れというレッテルを貼られていた人々の暮らしを年代を追って紹介しています。見開きでその時代の様子を大きな絵と要点をまとめた文で紹介しています。あとがきには、詳しいその時代の背景が書かれています。

『石の神』
田中彩子(作)福音館書店  2014年

 この物語は、江戸時代に石工見習いとなった二人の少年の成長物語です。
 寛二郎は、一流の石工を目指して修行をしていました。そこに申吉という少年がやってきます。エタ・ヒニンとは書かれていませんが、この申吉は、村人から差別された人たちと暮らしていました。



『いのちの食べかた』
森達也(著)理論社 2011年

 この本は、現代に続く差別について考えるために紹介しました。
 
  (東京学芸大学附属世田谷小学校 司書 金澤磨樹子)

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