本はどこにありますか?

2023-10-06 10:45 | by 松岡(主担) |

 「〇〇という本はどこにありますか?」
 この質問はどこの図書館でもよく聞かれる質問だと思います。
 学校図書館でももちろんこの質問は多いですが、学年が上がるにつれ聞かれる頻度は減っていきます。
 当然のことかもしれませんが、子どもたち自身が書架の配置に慣れ、自分の読みたい本がどこにあるのかわかるようになるからです。
 
 本校は現在校舎の改修工事に伴い、図書館もこれまでの場所から仮の教室へ引っ越しをしました。
 書架の位置等なるべく元の場所に近い配置を意識しましたが、スペースの問題もあり、変わってしまった書架の配置に子どもたちも戸惑っています。
 全体的にこじんまりとしたものの、これまでのなでしこ図書館に慣れ親しんできた子どもたちが使いやすいように、試行錯誤しています。

 館内のPCを使って検索をするのが難しいため、改めて本学総合OPAC「GAKUMOPAC」の活用を薦めています。一人1台端末を持つようになった時もお知らせをしていましたが、図書館以外の場所から検索ができることをうまく利用してもらえればと思っています。

 大学図書館のご協力で公開されているデジタル書架ギャラリーも本探しのヒントになれば、とお知らせしています。










 書架の画像は引っ越しをする前の館内の書架を撮影したものなので、今の様子とは異なります。
 作成前に声をかけていただいた時は「いずれ引っ越しをして書架の様子も変わってしまうからあまり意味がないかも…。」とちゅうちょしていました。しかしある先生が「引っ越しをしても前のなでしこ図書館の様子(書架)を見ることができるんですね!」とおっしゃっていたのを聞き、記録として残しておくことにも意味があると考え、作成のご協力をお願いすることにしました。
 「〇類の棚の✖段目あたりにあったような気が…。」といった視覚的な記憶で本を探す時に役立つのではないか、と期待しています。

 今現在の図書館スペースは仮の場所で、改修工事が完了したら新たな場所に落ち着くことになる予定ですが、短い期間であってもその間子どもたちが不便な思いをすることがないような工夫が必要だと感じています。
 書架のサインなど、目で見てわかる案内も増やしていきたいと思案中です。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)
 

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