読むことに困難をかかえる子のための教科書

2014-11-03 18:43 | by 中山(主担) |

 読むことに困難をかかえる子のために マルチメディアデイジ―図書があって、その教科書版も様々な団体の方々が連携して制作し、日本障害者リハビリテーション協会を通じて提供されています。 詳しくはこちら

 このマルチメディアデイジーの教科書のついて、研修や講習などで紹介してきましたが、公共図書館に置くことはできないのかという質問がありました。
 
 必要とする本人へ直接提供できるものなので、公共図書館に置くことは必要ではなく、
 ついては、
 公共図書館におねがいしたいことは、次の2点であるとお答えしました。
1.教科書以外のマルチメディアデイジーを蔵書に加え、普及を図る
2.マルチメディアデイジー教科書は申請すれば提供されることを必要とする児童・生徒に伝える

 マルチメディアデイジー教科書の申請は、本人と本人に代わって保護者、担任、通級指導担当、校長、教育委員会、支援者が行なえます。学校図書館はもちろん公共図書館が情報提供をして、支援する機関として申請を手伝うことは可能です。

 以下は、日本障害者リハビリテーション協会 野村美佐子さんにお聞きしました。

 マルチメディアデイジー教科書を貸出することはできませんが、学校に提供者がいれば、図書館は私どもの代わりに 配布・管理 ができます。( こちら の 「5.2 マルチメディアDAISY教科書提供方法」をご参照ください。)

 情報提供については、三つ折りのパンフレット(送料を負担していただけましたら、200部までをお送りすることができます。)とフライヤー(A4版)がありますので、お使いください。 DAISYパンフレット
 
 スウェーデンのデイジー教科書使用している学校の事例がありますので、 こちら でをお読みください。

 (問い合わせ先は ENJOY DAISY   に 掲載)



 また、弱視の児童生徒には「拡大教科書」が、通常の教科書の代わりとして無償配布されます。通常学級の教員には案外知られていないようです。
 文部科学省にサイトがありますので こちら をご覧ください。 

 公共図書館からの問い合わせでしたが、学校図書館としては、もちろん教科書に関する資料情報は必須ですね。

                   (東京学芸大学附属小金井小学校司書 中山美由紀)


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