蛇と人間

2017-03-11 22:08 | by 渡辺(主担) |

 先日、高校1年生の女子生徒から
「人間と蛇との歴史的かかわりについての資料を探しているんですが・・・」
とレファレンスがありました。まずは『図説世界史を変えた50の動物』エリック・シャリーン(原書房2012)を見てみると掲載されていたのは「コブラ」。
「う~ん、蛇は蛇でもコブラではなく、日本の古代の歴史にでてくるような蛇についての資料がほしいんです。」とのこと。
それならば「蛇信仰のような文化人類学の書架を見てみましょう!」と生徒と一緒に3類の書架へ移動。
公共図書館には、さまざまな「蛇信仰」関係の資料があるのがわかりましたが、残念ながら本校の蔵書には「蛇信仰」の資料はありませんでした。でも、何かあるはず!と探して見つけたのは・・・・
『神様になった動物たち―47種類の動物神とまつられた神社がよくわかる本―』戸部民夫 大和書房 2013.

この47種類の動物神のなかに「蛇」の項目があり、日本人が神として蛇をあがめ、どのように接してきたのか歴史が紹介されていました。
「これです!これぞ探していた内容です!」
と大喜びで借りていきました。

しかし、今回生徒のレファレンスを受けて、動物神関係の資料あまりにも少ないことが判明。レファレンスがあると、自校の蔵書の不足分野に気づく貴重な機会にもなります。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校 渡邊有理子)

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