新元号 令和 を題材にエッセーを書こう

2019-05-07 14:22 | by 岡田(主担) |

 新元号が万葉集から引用され、令和と発表されました。
万葉集研究で知られる中西進先生は本校の国語の教員をなさっていました。
60周年記念講演には万葉集の講演会もしていただきました。
今でも卒業生と研究会を行い、本校とは万葉集で関わっていただいています。
 10連休中に国語の授業で「元号に関連したエッセイを書いてみよう」との課題が出ました。
困ってヒントを図書館にさがしに来た生徒に紹介した本を今回はお知らせします。




「英語で読む万葉集」リービ英雄 2004 岩波書店
英語を母国語としながら、日本語で作家として活動している著者の万葉集+エッセイ。
約50首の対訳で書かれた英文と作者独自の自由な感性が生徒のエッセイに豊かな表現を与えます。

生徒リクエストで購入した本です。
近頃エッセイはほとんど読まれません。
SNSで自分の気持ちの発信が忙しく、インスタ等で他人の日常が簡単に覗けるからでしょうか。でもSNSは同じ考えには反応できても、違う意見や視点にはなかなか理解がいきません。本を手に取って自分との違いや、他者の文章のリズムを味わってほしくて選んだ一冊です。



「どこでもない場所」 浅生鴨 2018 左右社

             
         











     

「伊勢神宮と斎宮」西宮秀樹 2019 岩波書店
斎宮は源氏物語にも登場します。歴史が好きな生徒は古代史からどうぞ。












            
「コレクション日本歌人選041 大伴旅人」 2012 笠間書院
万葉集は授業でも取り上げますが、学ぶのに難しい側面があります。
おおらかな万葉集を理解できる、読みやすく丁寧な解釈のある本として紹介しました。














「ニューズウィーク 日本版」世界が見た令和 2019/4/16
世界から元号はどのように受け取られるのでしょうか。
雑誌から切り取る今の時代です。













               (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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