子どもの企画・作品の展示

2022-04-08 14:00 | by 松岡(主担) |

 新学期が始まり、学校図書館も3月から4月にかけては慌ただしくも新たな気持ちで子どもたちを迎える準備が進められていることと思います。館内の展示も季節やその時々の話題に合わせたり、新入生に向けてお知らせをしたりと色々と工夫をされているのではないでしょうか。
 本校図書館では保護者から図書ボランティアを募り、館内展示を彩っていただいています。季節や行事に合わせた展示は明るく楽しい気持ちになるものが多いです。
 季節を問わず年中通しておすすめの展示は子どもたちによる展示です。本校では図書委員会の企画による展示の他、授業で発表したものを図書館で展示することもよくあります。一部ですがご紹介します。

 右の写真は図書委員会の企画「本のおくりもの」を実施した際使用した紹介カードを図書館入り口に掲示したものです。「本のおくりもの」は、本学附属世田谷小学校前司書の吉岡裕子さんと附属世田谷中学校司書村上恭子さん監修の『図書委員アイデアブック』(あかね書房 2020年)をヒントに企画を立てました。







参照:広報『図書委員アイデアブック』

 授業の成果物や発表したものを館内に展示すると他学年の学習の様子を共有できるので「完成したら図書館に展示させてください」と先生方にお伝えするようにしています。館内のスペースの問題もあるかもしれませんが、学年を越えて利用する場所なので積極的に展示の場として活用してもらいたいと考えています。

 写真の展示は3年生国語『モチモチの木』を学習した際、表紙絵に着目して鑑賞をした「モチモチの木鑑賞ツアー」の展示です。児童の鑑賞コメントとともに大型絵本や斎藤隆介さんと滝平二郎さんの絵本作品を並べました。

 既にこの作品を学習した上学年の児童は「なつかしい!」と足を止め、下学年の児童も「知ってる!」と作品を手に取る姿も見られました。


 児童の作品を展示する際、先生から「図書館に展示をするよ、と子どもたちに伝えたら見られることをより意識して制作に取り組んでいた」というお話をうかがったことがあります。多くの人の目に触れる場所での展示は図書館にとっても子どもたちにとってもプラスになっているようです。

 ※「モチモチの木鑑賞ツアー」の授業について、授業者の小野田雄介先生より、より詳しくご紹介する記事を後日掲載予定です。お楽しみに!
(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

(2022年9月追記 「読書・情報リテラシー」に小野田先生による「〈リーディング・ワークショップ〉の導入から考えたこと」を更新しました。こちらから記事が見られます。)

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