ウクライナとロシアを知る図書
2022-08-06 21:00 | by 渡辺(主担) |
4月の開館当初から、館内では「ウクライナとロシアを知る図書」のコーナーを設け、生徒たちと共に平和的な停戦を願ってきました。しかし8月になっても、戦火が止む気配はありません。時間の経過とともに両国についての本も次々と出版され、展示コーナーの資料は次第に増えてきました。
これまで書架に入っていたときはまったく借りられることがなかったノーベル文学賞受賞作『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの翻訳版(岩波現代文庫、2016年)も、同書のコミック版と共に借りられるようになり、生徒たちも両国のニュースに関心を寄せていることが伝わってきました。
これまで書架に入っていたときはまったく借りられることがなかったノーベル文学賞受賞作『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの翻訳版(岩波現代文庫、2016年)も、同書のコミック版と共に借りられるようになり、生徒たちも両国のニュースに関心を寄せていることが伝わってきました。
さらに生徒からは「戦争ってどうして起こるのか、っていう”戦争”そのものについての本もありますか?」というレファレンスもあり、この展示コーナーに並べていた『ヒトはなぜ戦争をするのか』A.アインシュタイン、S・フロイト(花風社 2000年)を紹介しました。こうした生徒の反応もあり、ウクライナやロシアがテーマの資料から、現在では絵本『せんそうがやってきた日』ニコラ・デイビス文、レベッカ・コップ絵(鈴木出版 2020年 )やエーリッヒ・ケストナーの『動物会議』(岩波書店 1954年)、『IMAGINEイマジン』ジョン・レノン、ジャン・ジュリアン(岩崎書店 2017年)など、戦争と平和を考えるテーマの作品に広げて展示をしています。
命ほどかけがえのないものはありません。この記事を執筆している8月6日、原爆を経験された方々の声を聞きながら、遠いウクライナとロシアにも思いを馳せています。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊 有理子)