自分は自分、ありのままを見つめる

2021-09-07 14:24 | by 渡辺(主担) |

  昨日英語科の先生が「素敵な絵本に出会いました!英語教育や英語の絵本づくりの授業でも紹介したいので、ぜひメディアセンターに入れてほしいです!」と一冊の絵本をお持ちになりました。その絵本がこちら▼
『リトル・アイ Little i  ・をなくした i のはなし』マイケル・ホール 子どもの未来社

 アルファベットの文字たちが暮らす島では、毎日アルファベットたちが集まって「ことば」をつくっています。ところがある日、小文字の「i」(リトル・アイ)は頭の上の「・」をうっかり海の中へ落としてしまいました。「・」のないリトル・アイの見た目はまるで数字のよう。
さっそくアルファベットのs,t,r,a,n,g,eたちが並んで言葉をつくり「strange、へんだよ!」と言い出しました。リトル・アイは「・」を探し出すために、旅にでます。さて、「・」は見つかるのでしょうか・・・

という冒険物語なのですが、冒険の途中にはコンマの形をした花園があったり、アスタリスク「*」の宝石が散りばめられた洞窟を通ったり、英文で使う記号も登場してきます。なんとか冒険から戻ったリトル・アイですが、彼の言葉にアルファベットのみんなは「bravo! すごい!」と大喜び。さて、リトル・アイがみんなに言った言葉とは・・・。

 エリック・カールのコラージュ絵本のように色彩も鮮やか。何よりもアルファベットの文字たちがとても生き生きしています。英語を学びはじめた子どもたちはもちろん、中高生にも、リトル・アイを通じてありのままの自分でいることに自信をもたせてくれる一冊です。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊 有理子)

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