そらまめ と さくらんぼ

2016-06-05 12:17 | by 中山(主担) |

 5月25日は、1年生がさやから出してくれたソラマメを給食でいただきました。 

 1時間目の1年生の生活科は、栄養教諭 横山英吏子先生の授業で、ソラマメについて学び、学年みんなでさやむきの作業しました。


 給食の時間にはビッグブックをもって、横山先生と一緒に読みきかせにいきました。

  『そらまめくんのベッド』
 なかやみわ 福音館書店 1999年
  (ビッグブックは 2001年)



 この時期はさくらんぼやすももも、給食に出てきます。

「♪ すもも なったか、なし なったか。まっかな あたま さくらんぼ。
とったか たべたか、たべずに しんだか―――」
それらをお父さんと市場に売りに行く、アフガニスタンの少年ヤモの話は、毎年4年生に読みきかせしています。

 『せかいいち うつくしい ぼくの村』 小林豊 ポプラ社 1995年
 
 この地球の上では、日本とは全く違った環境で暮らしている、自分と同世代の子どもがいるということを受け止めてもらうには、4年生の1学期がちょうどよいと感じています。




 続編もあるので、2学期に『ぼくの村に サーカスがきた』(1996年)を、
 3学期に『せかいいち うつくしい村へ かえる』(2003年)を読みます。絵本の中の季節もちょうど合っています。




 お兄さんが兵隊に行っている少年ヤモと、お父さんが兵隊に行って行方不明のミラドーの物語として、戦争の影が見え隠れし、
 破壊されて、また復興していくであろうパグマンの村の再生の物語として、読むことができます。

 自然や社会環境の違い、平和への願い―同世代の少年たちの思いと存在を絵本の力で感じさせてくれる3部作です。

参照 : 中山美由紀「小学校の読み聞かせで伝える多文化理解」
 『多文化に出会うブックガイド』世界とつながる子どもの本棚プロジェクト編 読書工房 2011年 pp.234 -237

参照: 吉岡裕子 ブックトーク「そらまめを食べましょう」

 

 東京学芸大学附属小金井小学校司書 中山美由紀

次の記事 前の記事