命と私たちの食卓
2016-07-11 09:45 | by 渡辺(主担) |
館内では毎月テーマを決めて図書展示をおこなっていますが、「私たちと食卓」という図書展示をした際に、普段私たちが口にしている牛肉や鶏肉、豚肉など、食肉となる動物たちの生育から解体、流通、食卓までの一連の流れを図書で展示しました。そこで紹介した絵本がこちら。
『しんでくれた』谷川俊太郎 詩、塚本やすし絵 佼成出版 2014
「うし しんでくれた ぼくのために そいではんばーぐになった ありがとう うし」からはじまり、豚も鶏も魚や貝も多くの命あるものを食べて私たち人間が命をつないでいることが、とてもストレートに描かれている絵本です。
生徒は「単純な話だけど、書いてあることはそうだよね」と。
一緒に並べた他の関連図書にも手をのばすきっかけになりました。
例えば・・・・
『しんでくれた』谷川俊太郎 詩、塚本やすし絵 佼成出版 2014
「うし しんでくれた ぼくのために そいではんばーぐになった ありがとう うし」からはじまり、豚も鶏も魚や貝も多くの命あるものを食べて私たち人間が命をつないでいることが、とてもストレートに描かれている絵本です。
生徒は「単純な話だけど、書いてあることはそうだよね」と。
一緒に並べた他の関連図書にも手をのばすきっかけになりました。
例えば・・・・
『うちは精肉店』本橋成一(写真・文)農文協 2013
こちら写真絵本では、実際に大阪にある北出精肉店が舞台です。江戸時代から7代続く精肉店ですが、肉を売るだけではなく、子牛を市場で仕入れ、肉牛になるまで育て、その牛を屠畜して肉を切り分けて仕分けし販売することまでをおこなってきました。
時代の変化とともに、北出精肉店では屠場としての役割を終えることになりましたが、この精肉店には屠畜した家畜のための「獣魂碑」も代々受け継がれてきたとのこと。
モノクロ写真とはいえ、牛が解体されていく過程を見慣れていない私たちにはとてもショックな作業写真ですが、「いのちをつなぐ」とはどういうことなのかが、北出精肉店の家族の仕事を通じて伝わってきます。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺有理子)