はじめまして!の「鳥呑爺」

2017-05-25 14:33 | by 松岡(主担) |

まずは、自己紹介から。
わたくしは附属小金井小学校図書館司書の松岡みどりと申します。
今年度4月より着任いたしました。

附属小金井小学校は各クラス週に1回図書の時間があり、
図書の時間の始めには読み聞かせの時間があります。
先生方も生徒の間でも
「図書の時間の始まりは読み聞かせ」
というのが定着している学校です。

私にとって初めての小学校図書館勤務、そして図書の時間。

子どもたちにとっても私はいわゆる「はじめましての人」。
どのように接したら良いものかと
自己紹介
&読み聞かせの題材についてあれこれ迷った末、
日本の昔話「鳥呑爺(とりのみじい)」のおはなしをすることにしました。


『日本昔話百選』稲田浩二 稲田和子 三省堂
(テキストとして使用した本です)

「鳥呑爺」

日本の昔話、シンプルでイメージしやすい、
歌が出てきて印象に残りやすい、等
年齢や状況の制限が少なく
語る方も聞く方もリラックスして楽しめるお話だと思っています。

そこで自己紹介がわりに1~6年すべてのクラスに
このおはなしを第一回目の図書の時間に行いました。

すぐに表情がほどけてよく笑う子、
一所懸命聞こうと真面目な顔を向ける子、
集中して聞こうと目を閉じる子、
おはなしがイメージできたのか
べろを出したりおなかのあたりをさわってみる子…
どの学年にもいろいろな反応があって
語っていてとてもおもしろかったです。

そしてなにより、おはなしを語ることで
その間子どもたちの顔を見ながら
物語をいっしょに楽しむことができたので
読み聞かせではなくおはなしを選んでよかったなあ、
と思いました。

着任してはや2か月が経ちましたが
今でも図書の時間になると
「♪あやちゅうちゅう~」
とおはなしに出てくるフレーズを
4年生の男の子が口ずさんでやってくるのを見ると
「よし!」と嬉しい気持ちになります。
(東京学芸大学附属小金井小学校:松岡みどり)

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