読書旬間
2017-11-11 19:04 | by 井谷(主担) |
本校では、10/30~11/10が秋の読書旬間(読書キャンペーンと命名しています)でした。その間に読み聞かせた2冊を紹介します。
朝読書の時間に、先生方が他のクラスで読み聞かせをする「出前読み聞かせ」は、1年生から6年生まで子どもたちに好評です。
何先生が、何の本を読んでくれるのか、わくわくしながら待っていてくれます。
私が読み聞かせたのは、特別支援学級の4年生と5年生。持って行ったのが、私の大好きなこの本です。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』
作・絵 加古里子
福音館書店
てんぐちゃんの持ち物をほしがるだるまちゃんの願いを、大きなだるまどんがひとつひとつ叶えてくれようとする、その繰り返しの楽しさは、鉄板です。
私は、大きなだるまどんが「鼻」と「花」をかん違いしてしまい、だるまちゃんがうるうるして怒る場面が好きなのですが、子どもたちは、
「おわんをかぶるところ!」
「すずめがとれたところ!」
と、子どもたちらしく楽しかった場面を話してくれたのでした。
50年もの長きに渡って読み継がれる本の、偉大さを実感する一冊です。
休み時間に図書室へやって来た2年生と3年生の子どもたちに読んだのは、
小学3年生の「わり算」の導入で読んであげたいこの本です。
『おまたせクッキー』
作・絵 ハッチンス
訳 乾 侑美子
偕成社
2人の兄妹は、お母さんがクッキーを焼いてくれたので大喜び。仲良く6枚づつ食べようとしていると、
「ピンポーン」チャイムが鳴って、友だちが2人遊びに来ました。
「一人3まいになっちゃったね。」
ところが、4人で食べようとしたところへ、またチャイムが鳴って友だちが・・・。
そうやって食べようとするたびに新しい友だちが遊びに来て、ついに一人1枚ずつになってしまうのです。
そのとき、ピンポーン・・・チャイムの音がして、みんなは顔を見合わせる・・・。
なんと、やって来たのは、クッキーをたくさん焼いて持ってきてくれたおばあちゃんだったのです!
あー、よかった!
何も言わなくても、人数が増えるたびに、子どもたちは自然とわり算をしていきます。最後一つずつになってチャイムがなったときの子どもたちの様子が、何とも言えずかわいいです。
「なんだ、わり算て楽しいな。」と思ってもらえる一冊です。