語り手、たくさんいます!

2018-03-08 14:24 | by 松岡(主担) |

 小金井小では図書の時間の始まりにはいつも絵本の読み聞かせや時々おはなし(ストーリーテリング)を司書が行っていますが、実は校内には素晴らしい語り手がたくさんいるのです。

 4年生のあるクラスでは1学期の半ば頃「僕も読み聞かせやりたい!」と一人の男の子が名乗りをあげたのをきっかけに、クラスで希望する児童が順番を決めて読み聞かせをすることになりました。順番は途切れることなく行われ、クラスの半数近くの子が図書の時間に読み聞かせをしました。

 どんな本を読むかは自分で選ぶのでバラエティ豊かで、時には「こんな本も読むの!?」と驚かされる斬新な選書をした子もいました。また、小学4年生・10歳という年頃の子が読むことで面白みが出る、心に響く作品も多くあり、「私が読んでもこうはいかない…」とうらやましくなることも少なくありませんでした。
 
 特に子どもの目線から大人の姿を描いた作品は、小学4年生が読むことで子どもたちは共感もできるし、大人は時にぎくっとなり身が引き締まる思いもして物語を楽しむことができました。








『かあちゃん取扱説明書』
いとうみく
童心社

                          

                          『先生のつうしんぼ』

                           宮川ひろ
                           偕成社文庫
 
 また、私が読むよりも本のメッセージが子どもたちに届くのではないかな、と感じた本もありました。








『せかいでいちばんつよい国』
デビッド・マッキー
光村教育図書


                            『せかいがもし100人の村だったら』
池田香代子
マガジンハウス
 
 この他、1年生のあるクラスでは図書係が朝学習の時間に紙芝居を読んだり、5年生のあるクラスでは同じく朝学習の時間に順番に絵本の読み聞かせを行っていました。また図書委員会の活動の中では、スクリーンに絵本を映し出して特大絵本の読み聞かせを体育館で行ったり、昼休みに図書館で少し長いお話の絵本の読み聞かせを毎週続けて行ったりしていました。

 すてきな語り手がたくさんいる小金井小ですが、まだまだ新たな語り手が現れることを楽しみにしています。また私自身も負けないように切磋琢磨していかなければ、と刺激を受けているのでした。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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