鳥の絵本

2018-05-09 11:19 | by 松岡(主担) |

5月の読み聞かせに今年は5月10日~16日の愛鳥週間にちなんで
各学年に鳥の絵本を読もうと準備をしています。

小学1,2年生には







『こすずめのぼうけん』
ルース・エインズワース/作 堀内誠一/絵
石井桃子/訳
福音館書店(こどものとも傑作集)

小金井小の児童は徒歩だけでなく電車やバスを利用して通学している子も多くいます。
特に1年生にとって通学はひとつの「ぼうけん」なのではないか、と思い
この作品を選んで読んでいます。
1年生には絵本の読み聞かせ、2年生にはおはなしで聞いてもらおうと考えています。

『こすずめのぼうけん』には色々な鳥と鳥の巣が登場します。
そこで小学3年生には











『どうぐはなくても』
V・ビアンキ/原著 田中友子/文 N・チャルーシナ/絵
福音館書店


人間は家を作るのに道具が必要ですが、鳥たちは道具を使わずにすみかを作ります。
鳥によっても巣に特徴があるのがわかり、興味深い絵本です。

小金井小では5月~6月にかけて小学4,5年生が長野県で宿泊生活を行います。
自然に触れる機会も多いので、4,5年生には科学絵本を紹介したいと思っています。









『かあさんふくろう』
イーディス・サッチャー・ハード/作 クレメント・ハード/絵
おびかゆうこ訳
偕成社

古いりんごの木にすみついたふくろう一家の一年が美しい木版画の挿絵で描かれています。
絵本の巻末に5月2日に92歳で亡くなったかこさとしさんが作品の素晴らしさについて語っている文章からもこの作品が科学読み物としても物語の絵本としても秀でた作品であることが伝わります。

小学6年生には物語をとおして色々な思いが浮かび上がるといいと思い選びました。








『ことりをすきになった山』
アリス・マクレーラン/著 エリック・カール/絵
ゆあさふみえ/訳
偕成社

渡り鳥のジョイが渡りの途中でとまった岩だらけの山と交わした長い年月を経た約束がとても印象深い物語です。
私は絵本ではなくおはなしで初めて聞いて以来、何度でも聞きたいとても好きなおはなしのうちの一つです。
いつか自分も語れる日が来るといいのですが…。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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