東京学芸大学 教育学講座にて

2018-09-03 12:58 | by 岡田(主担) |

東京学芸大学において教育講座「学校経営と学校図書館」の講師をしました。
大学生へ絵本の紹介をした際に、「こんな怖い本を子どもに読み聞かせしていいのでしょうか」との質問を受けました。どんな絵本かといいますと••••


              東京学芸大学 C201教室にて


「かぞえうたのほん」岸田衿子 スズキコージ 1990 福音館書店

たしかに「怖い本」ですね。
昔の童歌のような不気味さとダイナミックな荒いタッチの絵が特徴の絵本です。
本校の生徒には人気があって授業中に紹介した際に「知っている!!」と喜ばれました。
大学生から「怖い本」と言われましたが、講義中に紹介した絵本は、絵本編集者の筒井大介さんが推薦する「変な絵本、こどもみたいな絵、意味不明のぶっ飛んだ話」です。「こころ 絵本のことなんて何も知らなかった 2017 VoL.35 平凡社」より
実は講義にはねらいがありました。
テーマを「違和感に出会う」としての本の紹介だったので、あえて可愛い、絵本らしい絵本は紹介しませんでした。
こどもの本の選書は、私達附属学校の司書が開設している司書講座でも毎回テーマにして欲しいと依頼される難しい分野です。
筒井大介さんは他にも長新太、井上洋介、荒井良二、木葉井悦子を紹介しています。
大学生の皆さんも、子どもに手渡す前に是非、自分自身に絵本を手渡して、じっくりと味わってみて下さい。絵本の多彩で奥深い魅力に気づく事と思います。

           (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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