公共図書館での洋書読み聞かせ

2019-02-05 15:18 | by 渡辺(主担) |

 昨年、学校の最寄りの公共図書館から「英語の絵本でよみきかせの会をひらきたいので、生徒さん達に協力をしてもらえませんか?」と依頼がありました。早速帰国生の生徒に声をかけると、高1の帰国生3人が「ぜひやりたい!」と手を挙げてくれました。
 
読み聞かせをする英語の絵本は、あらかじめ公共図書館が選んだこちらの3冊。
『ねずみのさかなつり』山下明生作・いわむらかずお絵 チャイルド本社
『はじめてのおるすばん』清水道尾作・山本まつ子絵 岩崎書店
『ぐりとぐらのおきゃくさま』中川李枝子作・山脇百合子絵 福音館書店

しかしこのよみきかせ会は、チラシもきちんと作成され、練馬区報にも掲載されるとのこと。このため放課後の館内でリハーサルをするのですが、帰国生の3人とも英語が早すぎて「お願いだから、もっと、ゆっくり!ゆっくり!」と何度も言わなければなりませんでした。おまけに、英語での手遊びもするのです。

‟本番は、緊張からもっと早くなってしまうのでは・・・”と司書の私が一番ドキドキ、ハラハラ。
そして、当日をむかえ・・・
 
 予定した時間になると、少しずつ子どもをつれた親がやってきました。‟20人くらいは来てくれたらいいな”と思っていたのですが、じゅうたんの上は90人近い子どもと親でぎゅうぎゅうに!
しかも、対象は幼児から小学生でしたが、ほとんどが乳幼児ばかりだったのです。

 会場のようすを見た生徒の一人が「これでは英語だけで話しても伝わらないかもしれません。英語で話したあと、日本語でも話します!」と、急遽両方の言語をつかっておこなうことになりました。










 
 生徒の機転のおかげで、手遊びの説明も伝わったようすです。英語の歌にあわせ、大きな声で手遊びをし、その後の読み聞かせも落ち着いてゆっくり、ゆっくり読んでいました。
 無事に会が終わると、小さな子どもたちがパタパタと生徒たちのところに駆けてきて、握手をしたり「ありがと!」と言ってくれたり。とてもほほえましい光景がみられました。生徒たちも「またやりたいです!」と忘れられないひとときとなったようです。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡邊有理子)

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