第2回公共図書館での読み聞かせ

2019-09-03 13:14 | by 渡辺(主担) |

 昨年12月、地元の公共図書館から英語でのおはなし会の依頼があり、本校の帰国生たちが読み聞かせに参加をしました。寒い冬の時期にもかかわらず、大勢の親子の参加があったことから、「今度は夏休み中に、ぜひお願いしたい!」と再び公共図書館から連絡があったのです。生徒たちも「また行きたかったので、嬉しい!」と意欲満々。
 今回のおはなし会のために公共図書館が選書をしたのはこちらの3冊でした。これらの絵本をページごとに日本語と英語でよんでいきます。

『はじめまして How do you do?』新沢としひこ 鈴木出版
『ちびゴリラのちびちび』ルース・ボーンスタイン いわたみみ訳 ほるぷ出版
『おおきなかぶ』A.トルストイ 内田莉莎子訳 福音館書店


 ところが本番直前、読み聞かせに行く予定だった生徒2名のうち、1名が急な用事で行けなくなってしまったのです。練馬区報にもポスターにも、すでに「帰国生のおねえさんたち」と複数形で広報されています。急遽読み聞かせに行ける帰国生を探してもらいましたが、すでに夏休みの予定が入っている生徒ばかり。
「どうしよう・・・」と途方にくれていたところ、「ようやく見つかりました!」と連れてこられたのが、読み聞かせ経験ゼロの山岳部男子A君。はたして当日は・・・・

 残された練習時間は当日の午前中のみ。朝から何度もリハーサル(特訓?)をおこないました。『ちびゴリラのちびちび』を担当するA君は、「英語のゴリラの発音が気になる・・・」と、何度も「gorilla ,gorilla」とつぶやいています。でも自宅で練習をしてきてくれたおかげで、声も大きく上手に読むことができていました。
 しかし、問題は英語の手遊び。もう一人が繰り返し教えてくれるのですが、どうにもこうにもぎこちない手の動き。"本番、大丈夫だろうか・・・”と不安もよぎりましたが、いざ大勢の親子を目の前にすると、実に堂々としたもの。『おおきなかぶ』には、子どもたちが元気に手をあげて参加をしてくれました。図書館の担当者からも、「リハーサルより、ずっも良かった!」というコメントをいただき、毎年恒例の公共図書館とのイベントになりそうです。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊 有理子)



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