お正月の本

2020-01-08 14:25 | by 松岡(主担) |

 新しい年を迎え、今年はどんな本を読み聞かせで読もうか、どんな本を紹介しようかと心も新たに新学期を迎えました。
 1月の読み聞かせにはお正月や干支をテーマにした本を多く扱いますが、私は2学期末の12月にお正月の本を読みました。おそなえやお飾り、大そうじをするなどお正月を迎える準備は12月から始まっていると感じたからです。本を選んでいる時に最近出版されたお正月の本にも出会えたので紹介いたします。

『おしょうがつのかみさま』
おくはらゆめ
大日本図書




        『せかいのくにでおめでとう!』
        野村たかあき
        講談社
 『おしょうがつのかみさま』は動物たちが鏡餅の姿をしたお正月のかみさまと一緒にのんびりしたお正月を過ごすお話です。登場する動物たちは十二支の動物かと思ったらそうでもないようで、小さい生き物から大きな生き物までごちそうやこたつを囲んで楽しい時間を過ごします。

 『せかいのくにでおめでとう!』は世界各国のお正月、新年を迎える際の行事や風習とそれぞれの国の言葉で「あけましておめでとうございます」を紹介している絵本です。
 ルーマニアでおこなわれる「熊の踊り」や、除夜の鐘ではなく時計の鐘の音に合わせて12粒のぶどうを食べて新年の幸運を祈るスペイン・マドリード、季節が夏のブラジル・リオデジャネイロでは白い服を着て波を7回飛び越える風習など、日本との違いに驚かされます。
 この絵本は見開き1ページごとに一つの国を簡潔に紹介していて、読み聞かせにはとても向いている絵本だと感じましたが、せっかくなので14か国の言語でのあいさつ(発音)を練習してから読み聞かせでお使いになることをおすすめします。
(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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