卒業するこどもたちにエールを送る本

2020-03-08 22:38 | by 岡島(主担) |

学校が休校になり、卒業生に読み聞かせをすることはできませんでしたが、旅たつ子どもたちの未来が明るく、切り拓かれるよう、エールをこめて本を選びました。

『まいにちがプレゼント』いもとようこ 金の星社

   まいにちがあたらしい朝からはじまります。雲も風も昨日の雲や風ではなくあたらしい風、新しい今日がやってきます。すぎたことをくやんだり、先のことが不安で心配ばかりしている日もあります。昨日は過ぎ去ってしまい、もうかえってきません。そして、明日のことは誰にもわかりません。自分を変えたいと本気で思っているなら、勇気をだしてかわればいい。自分を変えられるのは自分だけだから。やり直すチャンスは毎日やってくる。あなたのために新しい今日がやってくる。一生は一日のあつまりです。一日として、同じ日はありません。一瞬も同じ一瞬はありません。あなたもきのうのあなたではありません。きょうは「今の日」と書きます。英語で今のことをPresentというそうです。わたしたちはまいにちあたらしい「今日」をプレゼントされているの                       かもしれません。

もう一冊は
『たくさんのドア』文アリスン・マギー 絵ユ・テウン 訳 なかがわちひろ 主婦の友社

     今日も明日もあなたはたくさんのドアをあけていく。そのむこうに、たくさんのあたらしいことがまっている。あなたはどんなひとになり、いったいどこへいくのだろう。どうやって答えをみつけていくのだろう。あなたの心をひらくのはだれかのことば、あなたの心をみたすのはだれかのやさしさ、あらゆるもののいぶきをすいこみ、やわかなのぞみに翼をつけてあなたははばたきはじめる。あなたはまだしらない自分がどれほどつよいかを・・・







他にも
『きみの行く道』ドクター・スース    河出書房新社 
『12の贈り物』 シャーリン・コスタンゾ  ポプラ社
『ほら、ここにいるよ』 オリヴァー・ジェファーズ 訳 Tupera Tupera ほるぷ出版

 私は小中の司書として、9年間子どもたちを見守ってきましたが、子どもたちの成長を見ることができ、沢山のことを子どもたちに教えてもらって幸せ時を過ごすことができました。子どもたちにはこれからも色々な本に出会って多くのドアをあけてほしいと願っています。
(東京学芸大学附属竹早小中学校 司書 岡島玲子)

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