お知らせ
〜お知らせ〜
今年度も、文科省事業報告会を開催します。日程は、12月14日(土)午後1時~5時 オンラインでの開催です。プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
申し込みはこちらからどうぞ。
学校図書館応援講座「八束澄子さんと、新刊と、これまでの作品全巻」の録画視聴を希望する方は、こちらからどうぞ。(視聴後、感想を共有しています。)
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(8月21日のオンラインイベント「公共図書館から学ぶ」の動画を見ることができます。)
「令和5年度文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館Vol.15」の視聴を希望する方は、 ココからお申し込みください。尚、報告会を視聴されましたら、アンケートにご協力ください。
なお、当日のQ&Aにいただきました質問の回答は、活かそう司書のまなびに掲載しました。
令和4年度文科省事業報告会「みんなで使おう!学校図書館 Vol14」→録画視聴申し込みフォーム
2020年11月5日に、「学校図書館の検索のイマ!Part2」に参加しました。現在録画配信→ こちら。
新着案内
「今月の学校図書館」は 神奈川県立平塚農商高等学校です。
「読書・情報リテラシー」は「新書を知ろう!」です。
「授業と学校図書館」は、学校図書館・学校司書による授業支援を伝えるです。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0255
校種 高校
教科・領域等 国語
単元 国語表現 情報とメディア
対象学年 高3
活用・支援の種類 関連資料準備。専門的な資料の読み方・インターネットの問題点について、図書館からの補足資料の配布と説明
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) LGBTについて、それぞれのメディアごとに比較して調べさせたいが関連する本はあるか
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 最初担当教員よりLGBTについての資料はあるかという話だったが、詳しく聞くと、LGBTについて調べさせたいというよりは、LGBTを取り扱った同日の新聞記事(3社)をそれぞれ比較し、そこから記事の扱い方にどのような違いがあるかを見せ、そののち、同テーマについて、本とインターネットでも調べ、メディアごとにどのような違いがあるかを比較させたいとのことだった。それを受け、学校司書はLGBTに関する様々な書籍を準備。と同時に、生徒がメディアごとの違いを比較する際どういったポイントから比較すればやりやすいかについて司書からも考えを伝え、百科事典や専門書で調べる際の資料の見方について生徒へ説明する時間をもらった。
提示資料 他館や自館の資料約40冊を用意。良く利用されていた資料は以下の通り
「同性婚:私たち弁護士夫夫(ふうふ)です」南和行 祥伝社新書 2015.
同性婚がいわゆる普通の法律婚と比べてどのような不利益を被るのか、著者が弁護士なだけあって具体的に記述されていたので、法律婚との比較を行っていた生徒に紹介。
「性同一性障害と戸籍[増補改訂版] (プロブレムQ&A) 」緑風出版; 増補改訂版 2013
比較対象となった元の記事が渋谷区でパートナーシップ証明書の発行が始まったという内容だったので、やはりLGBTを巡る法律上の戸籍や結婚を巡る制度的な内容についての資料を探す生徒が多かったが、こちらも性同一性障害の戸籍を巡る問題を調べる生徒に利用されていた。
参考資料(含HP)
参考資料リンク http://
ブックリスト
キーワード1 メディアと情報
キーワード2 情報の性質
キーワード3 LGBT
授業計画・指導案等 LGBT関連資料ブックリスト.xls
児童・生徒の作品
授業者 上島智子(国語科) 小川香代子(学校司書)
授業者コメント 本校では、ほとんどの生徒が進学するが、進学後はレポートや論文を書くなどの調べ学習が多くなる。大学・短大・専門学校いずれも、推薦やAOで合格した生徒に対する入学前教育が盛んであるが、書籍を読んでその内容を要約し、それに対する自分の意見をまとめるという形が多い。しかしこの課題を充分こなせず、書籍を最後まで読むことにすら苦労する生徒が多い。そして、高校生や大学生にレポートを書かせると、自分の意見と調べた内容の区別がつかず、書籍やネットで調べたことをあたかも自分の意見のように書いてしまうことが多い。
この授業では、生徒に、調べ学習の方法やレポートのまとめ方を理解させるとともに、調べ学習に必要な情報を集める方法や、集めた情報を比較し、どう使えばいいかを体験させる目的で行った。
我々が情報を取得する代表的媒体として「新聞」「書籍」「インターネット」をあげ、この3つを比較することで、同じ題材について調べても、それぞれ内容が異なり、利用者に与える印象が大きく違う点に注目させたかった。
また、調べ学習には図書館を活用させたいが、生徒は調べたい項目があっても、どういう書籍に載っているかわからず、また図書館のどこにあるかもわからない状態である。今回、図書館の協力を得て、調べたい題材についてさまざまな書籍を並べていただいた。本校には無い本も他館の相互貸借を活用して集めていただいた。生徒達も普段はネットの情報に頼って、なかなか書籍を手にしないが、そこに並んでいるため、題材を見て書籍を選び、実際に読んで内容を理解し、メモを取ったり、話し合ったり、考えをまとめたりすることができ、限られた時間の中でも、充分な成果を上げることができた。
調べ学習を行うためには図書館の協力が非常に重要であることを再確認した。
司書・司書教諭コメント 様々なメディアを使って調べることによって各メディアの特性を学ぶという授業で、LGBTそのものは今回の主眼ではなかったが、与えられた新聞記事から自分なりの着眼点を見つけ出し、こちらが想定していない内容に踏み込んで調べる生徒もおり、図書館であまり所蔵していない分野(結婚制度)の資料を求められる場面もあったので、自分なりに問題意識を持って取り組んでいる様子がうかがえた。用意した資料の中には難易度の高い資料も含まれていたが、目次や索引を利用するようにという案内を行うことによって利用する生徒も見受けられたので、大学での学びにつなげていってほしいと思う。
情報提供校 神奈川県立根岸高等学校
事例作成日 事例作成 2015年11月27日 /授業実践 2015年11月16~24日(2クラス各3時間)
事例作成者氏名 小川香代子(学校司書)
記入者:村上
カウンタ
2693035 : 2010年9月14日より
〜お知らせ〜
今年度も、文科省事業報告会を開催します。日程は、12月14日(土)午後1時~5時 オンラインでの開催です。プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
申し込みはこちらからどうぞ。
学校図書館応援講座「八束澄子さんと、新刊と、これまでの作品全巻」の録画視聴を希望する方は、こちらからどうぞ。(視聴後、感想を共有しています。)
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(8月21日のオンラインイベント「公共図書館から学ぶ」の動画を見ることができます。)
「令和5年度文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館Vol.15」の視聴を希望する方は、 ココからお申し込みください。尚、報告会を視聴されましたら、アンケートにご協力ください。
なお、当日のQ&Aにいただきました質問の回答は、活かそう司書のまなびに掲載しました。
令和4年度文科省事業報告会「みんなで使おう!学校図書館 Vol14」→録画視聴申し込みフォーム
2020年11月5日に、「学校図書館の検索のイマ!Part2」に参加しました。現在録画配信→ こちら。
「今月の学校図書館」は 神奈川県立平塚農商高等学校です。
「読書・情報リテラシー」は「新書を知ろう!」です。
「授業と学校図書館」は、学校図書館・学校司書による授業支援を伝えるです。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0255
校種 高校
教科・領域等 国語
単元 国語表現 情報とメディア
対象学年 高3
活用・支援の種類 関連資料準備。専門的な資料の読み方・インターネットの問題点について、図書館からの補足資料の配布と説明
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) LGBTについて、それぞれのメディアごとに比較して調べさせたいが関連する本はあるか
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 最初担当教員よりLGBTについての資料はあるかという話だったが、詳しく聞くと、LGBTについて調べさせたいというよりは、LGBTを取り扱った同日の新聞記事(3社)をそれぞれ比較し、そこから記事の扱い方にどのような違いがあるかを見せ、そののち、同テーマについて、本とインターネットでも調べ、メディアごとにどのような違いがあるかを比較させたいとのことだった。それを受け、学校司書はLGBTに関する様々な書籍を準備。と同時に、生徒がメディアごとの違いを比較する際どういったポイントから比較すればやりやすいかについて司書からも考えを伝え、百科事典や専門書で調べる際の資料の見方について生徒へ説明する時間をもらった。
提示資料 他館や自館の資料約40冊を用意。良く利用されていた資料は以下の通り
「同性婚:私たち弁護士夫夫(ふうふ)です」南和行 祥伝社新書 2015.
同性婚がいわゆる普通の法律婚と比べてどのような不利益を被るのか、著者が弁護士なだけあって具体的に記述されていたので、法律婚との比較を行っていた生徒に紹介。
「性同一性障害と戸籍[増補改訂版] (プロブレムQ&A) 」緑風出版; 増補改訂版 2013
比較対象となった元の記事が渋谷区でパートナーシップ証明書の発行が始まったという内容だったので、やはりLGBTを巡る法律上の戸籍や結婚を巡る制度的な内容についての資料を探す生徒が多かったが、こちらも性同一性障害の戸籍を巡る問題を調べる生徒に利用されていた。
参考資料(含HP)
参考資料リンク http://
ブックリスト
キーワード1 メディアと情報
キーワード2 情報の性質
キーワード3 LGBT
授業計画・指導案等 LGBT関連資料ブックリスト.xls
児童・生徒の作品
授業者 上島智子(国語科) 小川香代子(学校司書)
授業者コメント 本校では、ほとんどの生徒が進学するが、進学後はレポートや論文を書くなどの調べ学習が多くなる。大学・短大・専門学校いずれも、推薦やAOで合格した生徒に対する入学前教育が盛んであるが、書籍を読んでその内容を要約し、それに対する自分の意見をまとめるという形が多い。しかしこの課題を充分こなせず、書籍を最後まで読むことにすら苦労する生徒が多い。そして、高校生や大学生にレポートを書かせると、自分の意見と調べた内容の区別がつかず、書籍やネットで調べたことをあたかも自分の意見のように書いてしまうことが多い。
この授業では、生徒に、調べ学習の方法やレポートのまとめ方を理解させるとともに、調べ学習に必要な情報を集める方法や、集めた情報を比較し、どう使えばいいかを体験させる目的で行った。
我々が情報を取得する代表的媒体として「新聞」「書籍」「インターネット」をあげ、この3つを比較することで、同じ題材について調べても、それぞれ内容が異なり、利用者に与える印象が大きく違う点に注目させたかった。
また、調べ学習には図書館を活用させたいが、生徒は調べたい項目があっても、どういう書籍に載っているかわからず、また図書館のどこにあるかもわからない状態である。今回、図書館の協力を得て、調べたい題材についてさまざまな書籍を並べていただいた。本校には無い本も他館の相互貸借を活用して集めていただいた。生徒達も普段はネットの情報に頼って、なかなか書籍を手にしないが、そこに並んでいるため、題材を見て書籍を選び、実際に読んで内容を理解し、メモを取ったり、話し合ったり、考えをまとめたりすることができ、限られた時間の中でも、充分な成果を上げることができた。
調べ学習を行うためには図書館の協力が非常に重要であることを再確認した。
司書・司書教諭コメント 様々なメディアを使って調べることによって各メディアの特性を学ぶという授業で、LGBTそのものは今回の主眼ではなかったが、与えられた新聞記事から自分なりの着眼点を見つけ出し、こちらが想定していない内容に踏み込んで調べる生徒もおり、図書館であまり所蔵していない分野(結婚制度)の資料を求められる場面もあったので、自分なりに問題意識を持って取り組んでいる様子がうかがえた。用意した資料の中には難易度の高い資料も含まれていたが、目次や索引を利用するようにという案内を行うことによって利用する生徒も見受けられたので、大学での学びにつなげていってほしいと思う。
情報提供校 神奈川県立根岸高等学校
事例作成日 事例作成 2015年11月27日 /授業実践 2015年11月16~24日(2クラス各3時間)
事例作成者氏名 小川香代子(学校司書)
記入者:村上
カウンタ
2693035 : 2010年9月14日より
コンテンツ詳細
管理番号 | A0255 |
---|---|
校種 | 高校 |
教科・領域等 | 国語 |
単元 | 国語表現 情報とメディア |
対象学年 | 高3 |
活用・支援の種類 | 関連資料準備。専門的な資料の読み方・インターネットの問題点について、図書館からの補足資料の配布と説明 |
図書館とのかかわり (レファレンスを含む) | LGBTについて、それぞれのメディアごとに比較して調べさせたいが関連する本はあるか |
授業のねらい・協働に あたっての確認事項 | 最初担当教員よりLGBTについての資料はあるかという話だったが、詳しく聞くと、LGBTについて調べさせたいというよりは、LGBTを取り扱った同日の新聞記事(3社)をそれぞれ比較し、そこから記事の扱い方にどのような違いがあるかを見せ、そののち、同テーマについて、本とインターネットでも調べ、メディアごとにどのような違いがあるかを比較させたいとのことだった。それを受け、学校司書はLGBTに関する様々な書籍を準備。と同時に、生徒がメディアごとの違いを比較する際どういったポイントから比較すればやりやすいかについて司書からも考えを伝え、百科事典や専門書で調べる際の資料の見方について生徒へ説明する時間をもらった。 |
提示資料 | 他館や自館の資料約40冊を用意。良く利用されていた資料は以下の通り |
「同性婚:私たち弁護士夫夫(ふうふ)です」南和行 祥伝社新書 2015. 同性婚がいわゆる普通の法律婚と比べてどのような不利益を被るのか、著者が弁護士なだけあって具体的に記述されていたので、法律婚との比較を行っていた生徒に紹介。 | |
「性同一性障害と戸籍[増補改訂版] (プロブレムQ&A) 」緑風出版; 増補改訂版 2013 比較対象となった元の記事が渋谷区でパートナーシップ証明書の発行が始まったという内容だったので、やはりLGBTを巡る法律上の戸籍や結婚を巡る制度的な内容についての資料を探す生徒が多かったが、こちらも性同一性障害の戸籍を巡る問題を調べる生徒に利用されていた。 | |
参考資料(含HP) | |
参考資料リンク | http:// |
ブックリスト | |
キーワード1 | メディアと情報 |
キーワード2 | 情報の性質 |
キーワード3 | LGBT |
授業計画・指導案等 | LGBT関連資料ブックリスト.xls |
児童・生徒の作品 | |
授業者 | 上島智子(国語科) 小川香代子(学校司書) |
授業者コメント | 本校では、ほとんどの生徒が進学するが、進学後はレポートや論文を書くなどの調べ学習が多くなる。大学・短大・専門学校いずれも、推薦やAOで合格した生徒に対する入学前教育が盛んであるが、書籍を読んでその内容を要約し、それに対する自分の意見をまとめるという形が多い。しかしこの課題を充分こなせず、書籍を最後まで読むことにすら苦労する生徒が多い。そして、高校生や大学生にレポートを書かせると、自分の意見と調べた内容の区別がつかず、書籍やネットで調べたことをあたかも自分の意見のように書いてしまうことが多い。 この授業では、生徒に、調べ学習の方法やレポートのまとめ方を理解させるとともに、調べ学習に必要な情報を集める方法や、集めた情報を比較し、どう使えばいいかを体験させる目的で行った。 我々が情報を取得する代表的媒体として「新聞」「書籍」「インターネット」をあげ、この3つを比較することで、同じ題材について調べても、それぞれ内容が異なり、利用者に与える印象が大きく違う点に注目させたかった。 また、調べ学習には図書館を活用させたいが、生徒は調べたい項目があっても、どういう書籍に載っているかわからず、また図書館のどこにあるかもわからない状態である。今回、図書館の協力を得て、調べたい題材についてさまざまな書籍を並べていただいた。本校には無い本も他館の相互貸借を活用して集めていただいた。生徒達も普段はネットの情報に頼って、なかなか書籍を手にしないが、そこに並んでいるため、題材を見て書籍を選び、実際に読んで内容を理解し、メモを取ったり、話し合ったり、考えをまとめたりすることができ、限られた時間の中でも、充分な成果を上げることができた。 調べ学習を行うためには図書館の協力が非常に重要であることを再確認した。 |
司書・司書教諭コメント | 様々なメディアを使って調べることによって各メディアの特性を学ぶという授業で、LGBTそのものは今回の主眼ではなかったが、与えられた新聞記事から自分なりの着眼点を見つけ出し、こちらが想定していない内容に踏み込んで調べる生徒もおり、図書館であまり所蔵していない分野(結婚制度)の資料を求められる場面もあったので、自分なりに問題意識を持って取り組んでいる様子がうかがえた。用意した資料の中には難易度の高い資料も含まれていたが、目次や索引を利用するようにという案内を行うことによって利用する生徒も見受けられたので、大学での学びにつなげていってほしいと思う。 |
情報提供校 | 神奈川県立根岸高等学校 |
事例作成日 | 事例作成 2015年11月27日 /授業実践 2015年11月16~24日(2クラス各3時間) |
事例作成者氏名 | 小川香代子(学校司書) |
記入者:村上