お知らせ
〜お知らせ〜
今年度も、文科省事業報告会を開催します。日程は、12月14日(土)午後1時~5時 オンラインでの開催です。プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
申し込みはこちらからどうぞ。
学校図書館応援講座「八束澄子さんと、新刊と、これまでの作品全巻」の録画視聴を希望する方は、こちらからどうぞ。(視聴後、感想を共有しています。)
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(8月21日のオンラインイベント「公共図書館から学ぶ」の動画を見ることができます。)
「令和5年度文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館Vol.15」の視聴を希望する方は、 ココからお申し込みください。尚、報告会を視聴されましたら、アンケートにご協力ください。
なお、当日のQ&Aにいただきました質問の回答は、活かそう司書のまなびに掲載しました。
令和4年度文科省事業報告会「みんなで使おう!学校図書館 Vol14」→録画視聴申し込みフォーム
2020年11月5日に、「学校図書館の検索のイマ!Part2」に参加しました。現在録画配信→ こちら。
新着案内
「今月の学校図書館」は 神奈川県立平塚農商高等学校です。
「読書・情報リテラシー」は「新書を知ろう!」です。
「授業と学校図書館」は、学校図書館・学校司書による授業支援を伝えるです。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0306
校種 特別支援
教科・領域等 国語
単元 読書(家庭学習)
対象学年 高学年
活用・支援の種類 読書支援
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) 本を読むことが好きな児童にルビつきの作品を! 専用の本棚を!
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 ルビがついていれば、翻訳作品がかなり読める。かわいい挿絵の本が好き。怖い本は苦手。女の子が主人公の本が好き。
提示資料 読書の幅が広がるきっかけとなった本として以下の3冊を選んでみました。
「オズの魔法使い」高橋 健 (著), 青山 みるく (著), ライマン・フランク・ボーム (著) ポプラ社 1988/1/1 ドロシーと犬のトトが竜巻にとばされて、魔法の国へ。かかしやブリキのきこり、ライオンと一緒にお図の魔法使いをさがす旅に出かける。 表紙絵、挿絵がとてもかわいらしく、本児童が最初に手に取ったことで、楽しい読書への入口になったのと思われる。
「大どろぼうホッツェンプロッツ」 オトフリート=プロイスラー (著), トリップ (イラスト), 中村 浩三 (翻訳) 偕成社文庫 1990/5/1 おばあさんの歌うコーヒーひきを盗んだのは? 少年ゼッペルとカスパールは悪者をやっつけられるかな? このシリーズを読み通して、その面白さを感じたことが読書への大きな誘いにつながったかと思う。
「鏡の国のアリス」 ルイス・キャロル(著),高杉 一郎(訳),山本 容子(絵) 青い鳥文庫 2010/4/9 アリスが溶けたようになった鏡を通り抜けていくと、びっくり。チェスの駒に顔や手足があって、赤の王さま、女王さま、そして白の王さま、女王さまがいて、そこは鏡の国だった。空想の世界を遊ぶ深い楽しさを得られた本ではないかと思う。
参考資料(含HP)
参考資料リンク http://
ブックリスト 読んだ本の記録.xlsx
キーワード1 読書感想
キーワード2 宿題
キーワード3 家庭学習
授業計画・指導案等 読書の記録.pdf
児童・生徒の作品
授業者 池田菜緒・小島啓治
授業者コメント もともと絵本や空想が好きな児童であったため、先ずは児童の興味のありそうな「オズの魔法使い」(ポプラ社、こども世界名作童)を選んで提示した。それを家庭に持ち帰って1章ずつ読み、宿題プリントの「どんな気持ち?(面白かった、恐ろしかった、悲しかったなどの中から感想を選択する。)」と、「どこが?(その気持ちになった本の箇所を書き抜く。)」を記入する課題を毎日出した。1か月ほどの継続の後、挿絵を模写して学校に持ってくることが何度かあったため、宿題プリントの中に絵を描くスペースを設けたところ、これまで以上に進んで宿題に取り組むようになった。また、自分で読みたい本を選択したり、保護者と本屋や図書館へ頻繁に通ったりするようになった。何度も気に入った本を読んだり、出版社や訳者の違う同じ本を選んだりする場合もあったが、本人の読書への興味や意思を尊重し、見守った。教員が、児童が自分からは手にしないであろうが、興味をもちそうな本を持参し、提示することもあった。また、行事等で面識のある担任の同学年の娘からのおすすめの本を、担任を介して貸し出すこともあった。そこでお礼の手紙のやり取り等も生まれた。半年ほど継続すると、1冊の本を1日で読み切ることが段々と増えてきた。更に、オリジナルのミニ絵本を作成したり、お気に入りの本のあらすじを自主的に作成したりすることも何度もあった。本児は世界の名作を好んで読んだが、中学生になるにあたって、伝記や日本の名作なども読むことができるようにと、教室の図書スペースに他の本と並べて置いて、常に目に入るようにした。読むまでには至らなかったが、手に取って眺めたりページをめくったりする様子は見られた。理由を特定することは難しいが、半年ほど過ぎると、使用する語彙や表現力に変化が見られ、保護者からも日常会話での理解力が向上したようだという報告もあった。また、年度当初、家庭での自由時間はほとんどスマートフォンで動画やゲームを楽しむ生活だったが、読書という楽しみができたことで、生活に潤いをもたらしたのではないか。
司書・司書教諭コメント 2017年の6月に始まったこの児童の読書への取り組みを、司書が知ったのは、残念ながら2017年の秋の終わりのころだったかと思う。小学部の秋の読書の取り組みが今年度も10月下旬からあり、小学部の先生との話の中で、本児童の読書についての話を聞き、そのときは『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読み終えていた。別添の本児童の読書の記録をみせていただき、その成長に驚くと同時にとても嬉しく感じた。先生方がご家庭と連絡を取り、丁寧にじっくりと児童の成長を見守り、育ててこられたことに感銘を覚える。そして月に1、2日の勤務の司書とはいえ、本来、児童の読書の支援をするべき立場でありながら、アンテナを働かせることができず、本当に申し訳ない思いでいる。その後、担任の先生との連絡を取ることができて、遅ればせながら、本児童のための小さな本棚を第二学習室に作り、ルビのついている児童書を集めた。小学部には絵本が多いので、高等部のミニ図書館からルビつきの児童書を探し、また自宅から持ち込んだ児童書を並べた。卒業式には保護者と一緒に本児童と少し話す機会もあり、まもなく中学生になる本児童の読書の支援を中学部の理解を得ておこないたいと願っている。そしてやはり月に1、2日という勤務体制の限界も強く感じている。もう少し勤務日が増え、きめ細かい支援がしたいと改めて願っている。
情報提供校 東京学芸大学附属特別支援学校
事例作成日 事例作成 平成30年3月26日 /授業実践 平成29年6月19日~平成30年3月15日
事例作成者氏名 池田菜緒・小島啓治 司書 田沼恵美子
記入者:村上
カウンタ
2691266 : 2010年9月14日より
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今年度も、文科省事業報告会を開催します。日程は、12月14日(土)午後1時~5時 オンラインでの開催です。プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
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「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(8月21日のオンラインイベント「公共図書館から学ぶ」の動画を見ることができます。)
「令和5年度文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館Vol.15」の視聴を希望する方は、 ココからお申し込みください。尚、報告会を視聴されましたら、アンケートにご協力ください。
なお、当日のQ&Aにいただきました質問の回答は、活かそう司書のまなびに掲載しました。
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2020年11月5日に、「学校図書館の検索のイマ!Part2」に参加しました。現在録画配信→ こちら。
「今月の学校図書館」は 神奈川県立平塚農商高等学校です。
「読書・情報リテラシー」は「新書を知ろう!」です。
「授業と学校図書館」は、学校図書館・学校司書による授業支援を伝えるです。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0306
校種 特別支援
教科・領域等 国語
単元 読書(家庭学習)
対象学年 高学年
活用・支援の種類 読書支援
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) 本を読むことが好きな児童にルビつきの作品を! 専用の本棚を!
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 ルビがついていれば、翻訳作品がかなり読める。かわいい挿絵の本が好き。怖い本は苦手。女の子が主人公の本が好き。
提示資料 読書の幅が広がるきっかけとなった本として以下の3冊を選んでみました。
「オズの魔法使い」高橋 健 (著), 青山 みるく (著), ライマン・フランク・ボーム (著) ポプラ社 1988/1/1 ドロシーと犬のトトが竜巻にとばされて、魔法の国へ。かかしやブリキのきこり、ライオンと一緒にお図の魔法使いをさがす旅に出かける。 表紙絵、挿絵がとてもかわいらしく、本児童が最初に手に取ったことで、楽しい読書への入口になったのと思われる。
「大どろぼうホッツェンプロッツ」 オトフリート=プロイスラー (著), トリップ (イラスト), 中村 浩三 (翻訳) 偕成社文庫 1990/5/1 おばあさんの歌うコーヒーひきを盗んだのは? 少年ゼッペルとカスパールは悪者をやっつけられるかな? このシリーズを読み通して、その面白さを感じたことが読書への大きな誘いにつながったかと思う。
「鏡の国のアリス」 ルイス・キャロル(著),高杉 一郎(訳),山本 容子(絵) 青い鳥文庫 2010/4/9 アリスが溶けたようになった鏡を通り抜けていくと、びっくり。チェスの駒に顔や手足があって、赤の王さま、女王さま、そして白の王さま、女王さまがいて、そこは鏡の国だった。空想の世界を遊ぶ深い楽しさを得られた本ではないかと思う。
参考資料(含HP)
参考資料リンク http://
ブックリスト 読んだ本の記録.xlsx
キーワード1 読書感想
キーワード2 宿題
キーワード3 家庭学習
授業計画・指導案等 読書の記録.pdf
児童・生徒の作品
授業者 池田菜緒・小島啓治
授業者コメント もともと絵本や空想が好きな児童であったため、先ずは児童の興味のありそうな「オズの魔法使い」(ポプラ社、こども世界名作童)を選んで提示した。それを家庭に持ち帰って1章ずつ読み、宿題プリントの「どんな気持ち?(面白かった、恐ろしかった、悲しかったなどの中から感想を選択する。)」と、「どこが?(その気持ちになった本の箇所を書き抜く。)」を記入する課題を毎日出した。1か月ほどの継続の後、挿絵を模写して学校に持ってくることが何度かあったため、宿題プリントの中に絵を描くスペースを設けたところ、これまで以上に進んで宿題に取り組むようになった。また、自分で読みたい本を選択したり、保護者と本屋や図書館へ頻繁に通ったりするようになった。何度も気に入った本を読んだり、出版社や訳者の違う同じ本を選んだりする場合もあったが、本人の読書への興味や意思を尊重し、見守った。教員が、児童が自分からは手にしないであろうが、興味をもちそうな本を持参し、提示することもあった。また、行事等で面識のある担任の同学年の娘からのおすすめの本を、担任を介して貸し出すこともあった。そこでお礼の手紙のやり取り等も生まれた。半年ほど継続すると、1冊の本を1日で読み切ることが段々と増えてきた。更に、オリジナルのミニ絵本を作成したり、お気に入りの本のあらすじを自主的に作成したりすることも何度もあった。本児は世界の名作を好んで読んだが、中学生になるにあたって、伝記や日本の名作なども読むことができるようにと、教室の図書スペースに他の本と並べて置いて、常に目に入るようにした。読むまでには至らなかったが、手に取って眺めたりページをめくったりする様子は見られた。理由を特定することは難しいが、半年ほど過ぎると、使用する語彙や表現力に変化が見られ、保護者からも日常会話での理解力が向上したようだという報告もあった。また、年度当初、家庭での自由時間はほとんどスマートフォンで動画やゲームを楽しむ生活だったが、読書という楽しみができたことで、生活に潤いをもたらしたのではないか。
司書・司書教諭コメント 2017年の6月に始まったこの児童の読書への取り組みを、司書が知ったのは、残念ながら2017年の秋の終わりのころだったかと思う。小学部の秋の読書の取り組みが今年度も10月下旬からあり、小学部の先生との話の中で、本児童の読書についての話を聞き、そのときは『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読み終えていた。別添の本児童の読書の記録をみせていただき、その成長に驚くと同時にとても嬉しく感じた。先生方がご家庭と連絡を取り、丁寧にじっくりと児童の成長を見守り、育ててこられたことに感銘を覚える。そして月に1、2日の勤務の司書とはいえ、本来、児童の読書の支援をするべき立場でありながら、アンテナを働かせることができず、本当に申し訳ない思いでいる。その後、担任の先生との連絡を取ることができて、遅ればせながら、本児童のための小さな本棚を第二学習室に作り、ルビのついている児童書を集めた。小学部には絵本が多いので、高等部のミニ図書館からルビつきの児童書を探し、また自宅から持ち込んだ児童書を並べた。卒業式には保護者と一緒に本児童と少し話す機会もあり、まもなく中学生になる本児童の読書の支援を中学部の理解を得ておこないたいと願っている。そしてやはり月に1、2日という勤務体制の限界も強く感じている。もう少し勤務日が増え、きめ細かい支援がしたいと改めて願っている。
情報提供校 東京学芸大学附属特別支援学校
事例作成日 事例作成 平成30年3月26日 /授業実践 平成29年6月19日~平成30年3月15日
事例作成者氏名 池田菜緒・小島啓治 司書 田沼恵美子
記入者:村上
カウンタ
2691266 : 2010年9月14日より
コンテンツ詳細
管理番号 | A0306 |
---|---|
校種 | 特別支援 |
教科・領域等 | 国語 |
単元 | 読書(家庭学習) |
対象学年 | 高学年 |
活用・支援の種類 | 読書支援 |
図書館とのかかわり (レファレンスを含む) | 本を読むことが好きな児童にルビつきの作品を! 専用の本棚を! |
授業のねらい・協働に あたっての確認事項 | ルビがついていれば、翻訳作品がかなり読める。かわいい挿絵の本が好き。怖い本は苦手。女の子が主人公の本が好き。 |
提示資料 | 読書の幅が広がるきっかけとなった本として以下の3冊を選んでみました。 |
「オズの魔法使い」高橋 健 (著), 青山 みるく (著), ライマン・フランク・ボーム (著) ポプラ社 1988/1/1 ドロシーと犬のトトが竜巻にとばされて、魔法の国へ。かかしやブリキのきこり、ライオンと一緒にお図の魔法使いをさがす旅に出かける。 表紙絵、挿絵がとてもかわいらしく、本児童が最初に手に取ったことで、楽しい読書への入口になったのと思われる。 | |
「大どろぼうホッツェンプロッツ」 オトフリート=プロイスラー (著), トリップ (イラスト), 中村 浩三 (翻訳) 偕成社文庫 1990/5/1 おばあさんの歌うコーヒーひきを盗んだのは? 少年ゼッペルとカスパールは悪者をやっつけられるかな? このシリーズを読み通して、その面白さを感じたことが読書への大きな誘いにつながったかと思う。 | |
「鏡の国のアリス」 ルイス・キャロル(著),高杉 一郎(訳),山本 容子(絵) 青い鳥文庫 2010/4/9 アリスが溶けたようになった鏡を通り抜けていくと、びっくり。チェスの駒に顔や手足があって、赤の王さま、女王さま、そして白の王さま、女王さまがいて、そこは鏡の国だった。空想の世界を遊ぶ深い楽しさを得られた本ではないかと思う。 | |
参考資料(含HP) | |
参考資料リンク | http:// |
ブックリスト | 読んだ本の記録.xlsx |
キーワード1 | 読書感想 |
キーワード2 | 宿題 |
キーワード3 | 家庭学習 |
授業計画・指導案等 | 読書の記録.pdf |
児童・生徒の作品 | |
授業者 | 池田菜緒・小島啓治 |
授業者コメント | もともと絵本や空想が好きな児童であったため、先ずは児童の興味のありそうな「オズの魔法使い」(ポプラ社、こども世界名作童)を選んで提示した。それを家庭に持ち帰って1章ずつ読み、宿題プリントの「どんな気持ち?(面白かった、恐ろしかった、悲しかったなどの中から感想を選択する。)」と、「どこが?(その気持ちになった本の箇所を書き抜く。)」を記入する課題を毎日出した。1か月ほどの継続の後、挿絵を模写して学校に持ってくることが何度かあったため、宿題プリントの中に絵を描くスペースを設けたところ、これまで以上に進んで宿題に取り組むようになった。また、自分で読みたい本を選択したり、保護者と本屋や図書館へ頻繁に通ったりするようになった。何度も気に入った本を読んだり、出版社や訳者の違う同じ本を選んだりする場合もあったが、本人の読書への興味や意思を尊重し、見守った。教員が、児童が自分からは手にしないであろうが、興味をもちそうな本を持参し、提示することもあった。また、行事等で面識のある担任の同学年の娘からのおすすめの本を、担任を介して貸し出すこともあった。そこでお礼の手紙のやり取り等も生まれた。半年ほど継続すると、1冊の本を1日で読み切ることが段々と増えてきた。更に、オリジナルのミニ絵本を作成したり、お気に入りの本のあらすじを自主的に作成したりすることも何度もあった。本児は世界の名作を好んで読んだが、中学生になるにあたって、伝記や日本の名作なども読むことができるようにと、教室の図書スペースに他の本と並べて置いて、常に目に入るようにした。読むまでには至らなかったが、手に取って眺めたりページをめくったりする様子は見られた。理由を特定することは難しいが、半年ほど過ぎると、使用する語彙や表現力に変化が見られ、保護者からも日常会話での理解力が向上したようだという報告もあった。また、年度当初、家庭での自由時間はほとんどスマートフォンで動画やゲームを楽しむ生活だったが、読書という楽しみができたことで、生活に潤いをもたらしたのではないか。 |
司書・司書教諭コメント | 2017年の6月に始まったこの児童の読書への取り組みを、司書が知ったのは、残念ながら2017年の秋の終わりのころだったかと思う。小学部の秋の読書の取り組みが今年度も10月下旬からあり、小学部の先生との話の中で、本児童の読書についての話を聞き、そのときは『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読み終えていた。別添の本児童の読書の記録をみせていただき、その成長に驚くと同時にとても嬉しく感じた。先生方がご家庭と連絡を取り、丁寧にじっくりと児童の成長を見守り、育ててこられたことに感銘を覚える。そして月に1、2日の勤務の司書とはいえ、本来、児童の読書の支援をするべき立場でありながら、アンテナを働かせることができず、本当に申し訳ない思いでいる。その後、担任の先生との連絡を取ることができて、遅ればせながら、本児童のための小さな本棚を第二学習室に作り、ルビのついている児童書を集めた。小学部には絵本が多いので、高等部のミニ図書館からルビつきの児童書を探し、また自宅から持ち込んだ児童書を並べた。卒業式には保護者と一緒に本児童と少し話す機会もあり、まもなく中学生になる本児童の読書の支援を中学部の理解を得ておこないたいと願っている。そしてやはり月に1、2日という勤務体制の限界も強く感じている。もう少し勤務日が増え、きめ細かい支援がしたいと改めて願っている。 |
情報提供校 | 東京学芸大学附属特別支援学校 |
事例作成日 | 事例作成 平成30年3月26日 /授業実践 平成29年6月19日~平成30年3月15日 |
事例作成者氏名 | 池田菜緒・小島啓治 司書 田沼恵美子 |
記入者:村上