今月の学校図書館

こんなことをやっています!

東京学芸大学附属高等学校公開研究大会 

2021-11-01 13:54 | by 岡田(主担) |


 本校では「東京学芸大学附属高等学校公開研究大会」を毎年11月に行っています。
以前から、司書として、公開授業への参加、資料提供、図書館活用授業など様々な教員と関わってきました。

 国語科での図書館活用授業の様子           公民公開研究授業

国語科での公開研究授業の様子 公民公開研究授業

 各班でホワイトボードを利用して生徒同士の考えを共有します

生徒同士で考えを共有 

社会科では「思考的実験」など、生徒自身が既存の哲学を学ぶだけではない、自分自身で問いを立て思考を養う学びなどを取り上げてきました。
音楽授業においては、音楽理解を深めるためのブックトークを公開研究授業として行ってきました。
今年度は、音楽の教員から「生徒が作曲を行う際の資料提供をしてください」との依頼を受けました。生徒とカウンターで話しをしますと、ボカロやミキシングに興味を持つ生徒が増えています。音楽の教員との話し合いの際にそのことを話すと「音符を利用しない作曲を否定はしませんが、授業では五線譜にこだわりたい」との授業目的が理解できました。そこで、資料として生徒に提示する本はあえて書くことにこだわった音楽資料を中心とした構成にしました。
今回はコロナ禍において、合唱や演奏ができない状態としての作曲授業となります。
授業研究テーマは以下のようになります。
単元「連作曲集をつくろう」――
音楽I(高1)
音楽ソフトを活用した作品を相互批評しながら、テーマをもった連作曲集をつくります。その過程で、相互に批評する場面を繰り返し設定し、音楽技法や作品の良さに気づき、自分の創作活動のブラッシュアップを図る姿勢を育てます。

 このような授業を行う際に常に質問があるのは「どのように評価するのですか」です。
教育の場ですので、必ず評価が伴う事はある意味必須ではあります。
図書館でも授業の際には教員に評価の基準も質問します。
試験と違い図書館活用授業は点数化することの難しさはありますが、選書や今後の学校図書館運営に反映させることも、司書として意識しています。図書館活用のしにくさの要因の一つに「評価をどのようにしていいかわからない」が教員側にあることも研究大会を通して理解した事の一つです。
以下に今回の「大会要項」を添付します。各教科の評価への基準も理解できると思いますので、ご興味のある方はご覧ください。

2021公開教育研究大会「大会要項」(PDF)
   
            
            (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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