今月の学校図書館

こんなことをやっています!

東京学芸大学附属小金井小学校なでしこ図書館

2023-01-05 13:12 | by 松岡(主担) |

今月は本学附属小金井小学校の図書館を紹介します。紹介にあたり、司書教諭の西岡先生のコメントをお読みください。

 なでしこ図書館は、子どもたちが本に親しんで関心の幅を拡げられるように、たくさんの本にあふれています。図書の時間には、自分の興味のあることを本で調べたり、物語の本に没頭して読書活動に取り組んだりする子どもたちの姿が見られます。

 子どもたちが本に興味をもって楽しく図書館で過ごせるように、松岡司書や図書ボランティアの保護者の方が季節ごとに飾り付けや展示をしてくださっています。今年は、図書委員会でも読書月間に合わせて「先生のおすすめの本」の展示も行いました。今年度からは電子書籍も導入して、学校図書館と電子書籍の両方のよさを生かした読書活動や授業実践にも取り組んでいます。

【写真左 保護者による図書ボランティアの皆さんがすてきな展示を作成してくれています。】

【写真右 先生方にインタビューをして図書委員が作成したポップ。】



(東京学芸大学附属小金井小学校 司書教諭 西岡里奈)

 12月に行われた実践報告でも触れましたが、小金井小では今年度からポプラ社が提供する電子書籍サービス「MottoSokka!」を導入し、活用しています。
 4年生の図書の時間に実施したビブリオバトルでは、図書館で所蔵がなくても「Yomokka!」で読める本も紹介され、活発に利用されています。ビブリオバトルで紹介された本は予約が増えますが、蔵書と電子書籍の両方があると読みやすい方を案内することができます。司書としては少しでも早く読みたい本を提供できることはとても心強いです。
 一方で「やっぱり本の形で読みたい」という子どもがいる、ということも大切な気づきだと感じています。どちらかに偏ることなく電子書籍と紙の本の両方の良さをいかしたサービスを提供していければと思っています。







【休み時間の図書館の風景。ノートPCを持参して電子書籍を読んでいる児童もいます。】


 今年度は新たな関わりとして、本学教授前田稔先生のゼミの学生さんとの交流が加わりました。金曜日の午後から本校図書館を訪ね、子どもたちに本を介した様々な試みを実践しています。
 昼休みに子どもたちへ読み聞かせを行ったり、展示を通して子どもたちと本をおすすめし合ったりと司書にはない発想がたくさんあり、私自身の発見や学びにもなっています。



【写真左:おすすめの本を書いた紙を「つぼ」に入れてひく「つぼのなかみはなんだろな」】
【写真右:昼休みに大型絵本を読み聞かせ】








【ゼミ生一人一人が本校図書館の本を使って棚をディスプレイした「大学生の本棚」】


 授業に関わった利用や、休み時間に読書を楽しむための利用、学年を問わず児童が行き交う場としての利用と色々な表情が見られるなでしこ図書館です。多くの方の関わりで多彩な活動ができるよう、司書としてもサポートしていきたいです。
(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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