今月の学校図書館

こんなことをやっています!

東京都 おおさわ学園三鷹市立羽沢小学校の巻

2016-02-16 10:52 | by 村上 |

 今月の学校図書館は、このデータベースにも事例提供をしてくださっている、おおさわ学園三鷹市立羽沢小学校の様子を、学校司書の金澤磨樹子さんにレポートしていただきました!


1. 概要
  羽沢小は、近くに国立天文台、調布飛行場、野川があり、自然豊かな環境の中にある学校です。児童数は、311名、学級数は、12学級で、三鷹市の中では、一番小さな学校です。

2. 学校図書館の取り組み
  「楽しい図書館・役立つ図書館」をめざして、担任と協力しながら図書館の運営を行っています。簡単にその取り組みを紹介します。


【読書】 読みを広め、深めるために! 
  各クラスに週に1時間の図書館割り当て時間があります。司書が、読み聞かせ・語り・本の紹介もしますが、図書の時間を利用し、指読み・児童による本の紹介・ペア読書・リテラチャーサークルなどを学年の発達段階に応じて行っています。
  読みの幅を広げるため、各学年のおすすめの本のリスト(各学年60冊・1年生は設けない)も作っています。リストの本を読むと一冊多く借りることのできる「特別貸出券」がもらえます。読みっぱなしにならないよう、読書記録(1年生は、二学期の読書週間から)を書いています。毎週、提出してもらい読書の様子を知り、必要があれば、児童に声をかけます。

【調べ学習】 資料を使って自ら調べるために!
  割り当て時間以外にも図書館を利用できるようになっています。また、司書が教室に出向き、調べ学習のお手伝いをすることもあります。コンピュータルームが、図書館の隣にあるため、担任と手分けして、調べ学習を行うことができます。
調べるために必要な技(分類について、図鑑や百科事典の引き方についてなど)についてもその都度知らせるようにしています。

【読書週間】
  二学期に読書週間があります。この期間は、特別に朝から図書館を開館します。「心に残った一冊の本」(好きな本を絵と感想文で紹介)を書いたり、担任の先生の読み聞かせタイムを全校一斉にとったり、校長先生の読み聞かせ集会を行うなど、様々な企画を行っています。


3.連携



【文庫】
  学区内に「おおさわ家庭文庫」があります。毎学期、各クラスでおはなし会を行ってくれます。語りが中心のおはなし会で、子ども達は、耳からの読書を毎回、楽しみにしています。

 






【公共図書館】
  公共図書館は、資料の提供はもちろんですが、おおさわ学園(羽沢小・大沢台小・第七中学校)の学校図書館の成果発表の場を提供してくれています。一般の利用者から、「学校図書館での勉強の様子を初めて知った」「今の子供たちは、こういう本を読んでいるのですね」「自分でも読んでみたくなった」といった、嬉しい声をたくさん寄せてくれています。

  図書館バス(移動図書館)が、羽沢小に2週間に一回来るようになりました。羽沢小から、公共図書館は、ちょっと遠かったので、この機会に利用カードを作って、借りる子が増えました。

  











4. 番外編
  『りかぼん 授業で使える理科の本』を2012年に出版しました。その後、2か月に一度「りかぼんカフェ」を開催しています。小学校の理科の先生・科学読物の著者・編集者のおはなしをお聞きしたり、理科の授業で使えそうな本を選定したり、教員・司書・理科支援員それに理科教育に関心のある方の集いの場です。
 羽沢小学校の図書館をお借りして「りかぼんカフェ」を行うことがあります。最近出版された本の中から、理科の授業で使えそうな本を選定する会です。本校の校長先生と理科主任の先生も参加されました。



 


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