お知らせ
夏季研修のお知らせをトピックスにアップしました。こちらからもどうぞ。*定員に達しましたので、募集を終了しました。
第2回「10代がえらぶ海外文学大賞」第2次投票ノミネート作品が決まりました。7月1日から投票が始まりました。
杉田七重さんときむらともおさんによるオンライン研修”10代にとっての「海外文学」の魅力を考える”の録画を公開しました。
2025年9月6日(土) のオンライン講座 「小学校の読書教育の現状と課題」 が I Dig Edu から視聴できます。司書のまなびもご覧ください。
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(2024年8月21日のオンラインイベント 筑波大学教授 吉田右子氏と前みんなの森メディアコスモス総合プロデューサー 吉成信夫氏との対談です。必見!)
過去の文科省事業報告会は、司書の学び から視聴申し込みができます。
新着案内
「今月の学校図書館」は東京ドルトン東京学園中等部・高等部です。
「活かそう、司書のまなび」は、「はじめての学校図書館、何からはじめますか?」です。
「授業と学校図書館」は、埼玉県立高校5年次研修の試みです。
「読書・情報リテラシー」は、探究学習を加速させる「書棚」と連想です。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0495
校種 高校
教科・領域等 音楽
単元 芸術科(音楽2) 「Amazing Grace」でハモろう
対象学年 高2
活用・支援の種類 授業参加・館内展示・資料支援
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) 「Amazing Grace」を合唱する際に奴隷制や社会的な背景を理解し、生徒の合唱が深まる資料展示・提供を依頼した。
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 合唱に際しては楽譜どおりの再現にこだわらず、生徒自身によるダンスやアレンジや表現の工夫を認める発表とする。
提示資料

『アメージング・グレース物語』ジョン・ニュートン 彩流社 2012年 ISBN978-4-7791-1853-1
ジョン・ニュートンが奴隷商人から聖職者になった過程を理解できる伝記

『ブルースの歴史』 ポール・オリヴァー 土曜社 2020年 ISBN978-4-907511-62-3
コトンフィールド・ハラーがブルースとなり現代音楽への影響を歴史や奴隷制を含め理解できる音楽史

『奴隷と奴隷商人』ジャン・メイエール 創元社 1992年 ISBN4-422-21073-4 16世紀頃から始まった奴隷売買の歴史が豊富な図版をもとに理解できる
参考資料(含HP)
参考資料リンク https://
ブックリスト
キーワード1 Amazing Grace(アメージング・グレース)
キーワード2 フィールドハラー
キーワード3 合唱
授業計画・指導案等 Amazing Grace指導案.docx
児童・生徒の作品 https://
授業者 居城勝彦
授業者コメント 本実践では、高校2年生を対象に《Amazing Grace》を教材として、ゴスペル風に編曲された三部合唱をグループごとに歌唱した。演奏に際しては楽譜どおりの再現にこだわらず、生徒自身によるアレンジや表現の工夫を認める活動を行った。また、ゴスペルの成立背景として三角貿易や黒人奴隷制、アフリカ文化の流入について学び、ニューヨーク・ハーレムの礼拝における実際の歌唱映像を鑑賞した。さらに、奴隷船内部の様子や三角貿易による大英帝国の繁栄、北米の綿花農園で過酷な労働に従事した黒人奴隷の生活を示す図書資料を学校図書館で特集展示し、音楽が生まれた歴史的・社会的背景について具体的なイメージを持たせることを試みた。
学習後の記述からは、多くの生徒がゴスペルの特徴を「自由」「アレンジ」「感情表現」といった言葉で捉えており、知識として理解するだけでなく、自らの演奏体験を通してその意味を実感していることがうかがえた。特に「自由な協調性」「人と人とで心を通じ合わせる」「一人ひとりの背景や感情が歌に乗る」といった記述からは、ゴスペルを個人の自己表現と共同体の一体感が共存する音楽として理解している様子が見られた。また、「奴隷制度という過酷な環境の中で生まれた」「抑圧に対する抵抗の現れ」「苦しい状況の中でも希望を失わずに歌う音楽」といった記述も多く、図書資料や映像資料の活用によって、生徒が歴史的背景と音楽表現との関係を結び付けて考察できたことがうかがえる。さらに、ゴスペルを「祈り」「希望」「生きる力」と結び付けて捉える記述も多く見られ、音楽を単なる芸術表現ではなく、人間の営みや文化、歴史と深く結び付いたものとして理解する学びへと発展していた。
一方で、「何をしても自由」「歌詞や旋律を自由に変えてよい」といった記述も見られ、ゴスペルにおける自由を制約のないものとして理解する傾向が認められた。また、黒人霊歌(スピリチュアル)とゴスペル、《Amazing Grace》の成立背景を混同する記述もみられた。今後は、ゴスペルにおける自由が共同体の共有する価値観や様式の中で成立していることや、関連する音楽文化との違いを比較しながら学ぶ活動を取り入れることで、より深い文化理解へとつなげていきたい。
司書・司書教諭コメント 担当教員から聞き取り調査の際に「フィールドハラー」というキーワードを示唆されたことが大変役に立った。労働歌とは違う意味合いやブルースの起源とされていることなどアメリカ音楽の基礎が奴隷制度や経済などと関連していることを高校生が理解する選書を心がけた。授業に参加して《Amazing Grace》の背景や今自分たちが聞いている音楽に続いている意味を理解した高校生の合唱の変容は本当に素晴らしく、学校図書館の授業支援の意義を感じる単元となった。展示に関しては、音楽授業と関係のない3年生が「世界史で取り上げています」と資料の貸し出しがあり、学年を超えた教科横断資料としての館内展示の広がりもあった。
情報提供校 東京学芸大学附属高等学校
事例作成日 2026年8月5日
事例作成者氏名 岡田和美
記入者:岡田
カウンタ
4261530 : 2010年9月14日より
夏季研修のお知らせをトピックスにアップしました。こちらからもどうぞ。*定員に達しましたので、募集を終了しました。
第2回「10代がえらぶ海外文学大賞」第2次投票ノミネート作品が決まりました。7月1日から投票が始まりました。
杉田七重さんときむらともおさんによるオンライン研修”10代にとっての「海外文学」の魅力を考える”の録画を公開しました。
2025年9月6日(土) のオンライン講座 「小学校の読書教育の現状と課題」 が I Dig Edu から視聴できます。司書のまなびもご覧ください。
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(2024年8月21日のオンラインイベント 筑波大学教授 吉田右子氏と前みんなの森メディアコスモス総合プロデューサー 吉成信夫氏との対談です。必見!)
過去の文科省事業報告会は、司書の学び から視聴申し込みができます。
「今月の学校図書館」は東京ドルトン東京学園中等部・高等部です。
「活かそう、司書のまなび」は、「はじめての学校図書館、何からはじめますか?」です。
「授業と学校図書館」は、埼玉県立高校5年次研修の試みです。
「読書・情報リテラシー」は、探究学習を加速させる「書棚」と連想です。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0495
校種 高校
教科・領域等 音楽
単元 芸術科(音楽2) 「Amazing Grace」でハモろう
対象学年 高2
活用・支援の種類 授業参加・館内展示・資料支援
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) 「Amazing Grace」を合唱する際に奴隷制や社会的な背景を理解し、生徒の合唱が深まる資料展示・提供を依頼した。
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 合唱に際しては楽譜どおりの再現にこだわらず、生徒自身によるダンスやアレンジや表現の工夫を認める発表とする。
提示資料

『アメージング・グレース物語』ジョン・ニュートン 彩流社 2012年 ISBN978-4-7791-1853-1
ジョン・ニュートンが奴隷商人から聖職者になった過程を理解できる伝記

『ブルースの歴史』 ポール・オリヴァー 土曜社 2020年 ISBN978-4-907511-62-3
コトンフィールド・ハラーがブルースとなり現代音楽への影響を歴史や奴隷制を含め理解できる音楽史

『奴隷と奴隷商人』ジャン・メイエール 創元社 1992年 ISBN4-422-21073-4 16世紀頃から始まった奴隷売買の歴史が豊富な図版をもとに理解できる
参考資料(含HP)
参考資料リンク https://
ブックリスト
キーワード1 Amazing Grace(アメージング・グレース)
キーワード2 フィールドハラー
キーワード3 合唱
授業計画・指導案等 Amazing Grace指導案.docx
児童・生徒の作品 https://
授業者 居城勝彦
授業者コメント 本実践では、高校2年生を対象に《Amazing Grace》を教材として、ゴスペル風に編曲された三部合唱をグループごとに歌唱した。演奏に際しては楽譜どおりの再現にこだわらず、生徒自身によるアレンジや表現の工夫を認める活動を行った。また、ゴスペルの成立背景として三角貿易や黒人奴隷制、アフリカ文化の流入について学び、ニューヨーク・ハーレムの礼拝における実際の歌唱映像を鑑賞した。さらに、奴隷船内部の様子や三角貿易による大英帝国の繁栄、北米の綿花農園で過酷な労働に従事した黒人奴隷の生活を示す図書資料を学校図書館で特集展示し、音楽が生まれた歴史的・社会的背景について具体的なイメージを持たせることを試みた。
学習後の記述からは、多くの生徒がゴスペルの特徴を「自由」「アレンジ」「感情表現」といった言葉で捉えており、知識として理解するだけでなく、自らの演奏体験を通してその意味を実感していることがうかがえた。特に「自由な協調性」「人と人とで心を通じ合わせる」「一人ひとりの背景や感情が歌に乗る」といった記述からは、ゴスペルを個人の自己表現と共同体の一体感が共存する音楽として理解している様子が見られた。また、「奴隷制度という過酷な環境の中で生まれた」「抑圧に対する抵抗の現れ」「苦しい状況の中でも希望を失わずに歌う音楽」といった記述も多く、図書資料や映像資料の活用によって、生徒が歴史的背景と音楽表現との関係を結び付けて考察できたことがうかがえる。さらに、ゴスペルを「祈り」「希望」「生きる力」と結び付けて捉える記述も多く見られ、音楽を単なる芸術表現ではなく、人間の営みや文化、歴史と深く結び付いたものとして理解する学びへと発展していた。
一方で、「何をしても自由」「歌詞や旋律を自由に変えてよい」といった記述も見られ、ゴスペルにおける自由を制約のないものとして理解する傾向が認められた。また、黒人霊歌(スピリチュアル)とゴスペル、《Amazing Grace》の成立背景を混同する記述もみられた。今後は、ゴスペルにおける自由が共同体の共有する価値観や様式の中で成立していることや、関連する音楽文化との違いを比較しながら学ぶ活動を取り入れることで、より深い文化理解へとつなげていきたい。
司書・司書教諭コメント 担当教員から聞き取り調査の際に「フィールドハラー」というキーワードを示唆されたことが大変役に立った。労働歌とは違う意味合いやブルースの起源とされていることなどアメリカ音楽の基礎が奴隷制度や経済などと関連していることを高校生が理解する選書を心がけた。授業に参加して《Amazing Grace》の背景や今自分たちが聞いている音楽に続いている意味を理解した高校生の合唱の変容は本当に素晴らしく、学校図書館の授業支援の意義を感じる単元となった。展示に関しては、音楽授業と関係のない3年生が「世界史で取り上げています」と資料の貸し出しがあり、学年を超えた教科横断資料としての館内展示の広がりもあった。
情報提供校 東京学芸大学附属高等学校
事例作成日 2026年8月5日
事例作成者氏名 岡田和美
記入者:岡田
カウンタ
4261530 : 2010年9月14日より
コンテンツ詳細
| 管理番号 | A0495 |
|---|---|
| 校種 | 高校 |
| 教科・領域等 | 音楽 |
| 単元 | 芸術科(音楽2) 「Amazing Grace」でハモろう |
| 対象学年 | 高2 |
| 活用・支援の種類 | 授業参加・館内展示・資料支援 |
| 図書館とのかかわり (レファレンスを含む) | 「Amazing Grace」を合唱する際に奴隷制や社会的な背景を理解し、生徒の合唱が深まる資料展示・提供を依頼した。 |
| 授業のねらい・協働に あたっての確認事項 | 合唱に際しては楽譜どおりの再現にこだわらず、生徒自身によるダンスやアレンジや表現の工夫を認める発表とする。 |
| 提示資料 | |
![]() | 『アメージング・グレース物語』ジョン・ニュートン 彩流社 2012年 ISBN978-4-7791-1853-1 ジョン・ニュートンが奴隷商人から聖職者になった過程を理解できる伝記 |
![]() | 『ブルースの歴史』 ポール・オリヴァー 土曜社 2020年 ISBN978-4-907511-62-3 コトンフィールド・ハラーがブルースとなり現代音楽への影響を歴史や奴隷制を含め理解できる音楽史 |
![]() | 『奴隷と奴隷商人』ジャン・メイエール 創元社 1992年 ISBN4-422-21073-4 16世紀頃から始まった奴隷売買の歴史が豊富な図版をもとに理解できる |
| 参考資料(含HP) | |
| 参考資料リンク | https:// |
| ブックリスト | |
| キーワード1 | Amazing Grace(アメージング・グレース) |
| キーワード2 | フィールドハラー |
| キーワード3 | 合唱 |
| 授業計画・指導案等 | Amazing Grace指導案.docx |
| 児童・生徒の作品 | https:// |
| 授業者 | 居城勝彦 |
| 授業者コメント | 本実践では、高校2年生を対象に《Amazing Grace》を教材として、ゴスペル風に編曲された三部合唱をグループごとに歌唱した。演奏に際しては楽譜どおりの再現にこだわらず、生徒自身によるアレンジや表現の工夫を認める活動を行った。また、ゴスペルの成立背景として三角貿易や黒人奴隷制、アフリカ文化の流入について学び、ニューヨーク・ハーレムの礼拝における実際の歌唱映像を鑑賞した。さらに、奴隷船内部の様子や三角貿易による大英帝国の繁栄、北米の綿花農園で過酷な労働に従事した黒人奴隷の生活を示す図書資料を学校図書館で特集展示し、音楽が生まれた歴史的・社会的背景について具体的なイメージを持たせることを試みた。 学習後の記述からは、多くの生徒がゴスペルの特徴を「自由」「アレンジ」「感情表現」といった言葉で捉えており、知識として理解するだけでなく、自らの演奏体験を通してその意味を実感していることがうかがえた。特に「自由な協調性」「人と人とで心を通じ合わせる」「一人ひとりの背景や感情が歌に乗る」といった記述からは、ゴスペルを個人の自己表現と共同体の一体感が共存する音楽として理解している様子が見られた。また、「奴隷制度という過酷な環境の中で生まれた」「抑圧に対する抵抗の現れ」「苦しい状況の中でも希望を失わずに歌う音楽」といった記述も多く、図書資料や映像資料の活用によって、生徒が歴史的背景と音楽表現との関係を結び付けて考察できたことがうかがえる。さらに、ゴスペルを「祈り」「希望」「生きる力」と結び付けて捉える記述も多く見られ、音楽を単なる芸術表現ではなく、人間の営みや文化、歴史と深く結び付いたものとして理解する学びへと発展していた。 一方で、「何をしても自由」「歌詞や旋律を自由に変えてよい」といった記述も見られ、ゴスペルにおける自由を制約のないものとして理解する傾向が認められた。また、黒人霊歌(スピリチュアル)とゴスペル、《Amazing Grace》の成立背景を混同する記述もみられた。今後は、ゴスペルにおける自由が共同体の共有する価値観や様式の中で成立していることや、関連する音楽文化との違いを比較しながら学ぶ活動を取り入れることで、より深い文化理解へとつなげていきたい。 |
| 司書・司書教諭コメント | 担当教員から聞き取り調査の際に「フィールドハラー」というキーワードを示唆されたことが大変役に立った。労働歌とは違う意味合いやブルースの起源とされていることなどアメリカ音楽の基礎が奴隷制度や経済などと関連していることを高校生が理解する選書を心がけた。授業に参加して《Amazing Grace》の背景や今自分たちが聞いている音楽に続いている意味を理解した高校生の合唱の変容は本当に素晴らしく、学校図書館の授業支援の意義を感じる単元となった。展示に関しては、音楽授業と関係のない3年生が「世界史で取り上げています」と資料の貸し出しがあり、学年を超えた教科横断資料としての館内展示の広がりもあった。 |
| 情報提供校 | 東京学芸大学附属高等学校 |
| 事例作成日 | 2026年8月5日 |
| 事例作成者氏名 | 岡田和美 |
記入者:岡田





















