読書・情報リテラシー
読書の幅を広げよう 分類のしくみと、本の選び方
2011-07-10 15:26 | by 村上 |
1年生は国語の授業で必ず説明文を読みます。2学期になると『動物の睡眠と暮らし』という単元を学習するので、そこにあわせて夏休みの課題のひとつに“説明文を読む”というのを入れましょう・・・ということになりました。
説明文を読むなら、ぜひその時に科学の本を!と昨年の1年生にお願いして、とても良かったのですが、反省点がひとつ、いざ科学の本を選ぶときに、4類の棚に生徒が殺到し、とても選びにくかったのです。
そこで今年は、事前に本をある程度選び、机の上に分類見出しと一緒に並べることにしました。前日、閉館後の図書館のテーブルに、所狭しと“生命”に関する本約300冊ほど並べました。
当日は、生命に関する本が主にどこに分類されているかを伝え、また、読み物以外の本を選ぶ時のポイントなども司書から伝えました。
普段から、科学に関する面白そうな本をたくさん購入しているので、1時間目のクラスから順に選んでもらって、本はどんどん減っていくのですが、減っても面白そうな本はそれなりにたくさんあるので最後のクラスまで、充分な数の本から選ぶことができました。普段なかなか借りられない生物や植物の本、医学の本が借りられていくのは司書としては嬉しいものです。
この日選んだ本は、POPを書いて9月に提出してもらうことにしました。各クラスの優秀作品は、本と一緒に展示コーナーに並べ、上級生にどのPOPが本の魅力をよく伝えているか、選んでもらう予定です。
生徒に書いてもらったPOPは、来年同様な企画をするときは、ぜひ本と一緒に飾らせてもらう予定です。
東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子