読書・情報リテラシー
沖縄ワークキャンプ 事前学習
2012-02-10 22:26 | by 渡辺(主担) |
◆沖縄ワークキャンプ 事前学習◆
本校では、ここ数年中学3年生は11月に3泊4日で沖縄県にワークキャンプにでかけます。
今年は中学2年生の学年主任の先生から、「来年にむけて、今から沖縄についての事前学習をはじめたいので、メディアセンターとしても協力してほしい」という依頼がありました。
昨年の場合は、館内の関連蔵書と、公共図書館からの団体貸し出しの資料(約250冊)を提供をしました。
しかし、今年は資料を館内で閲覧するだけでなく、もっと資料を生かせるような協力をという依頼でした。そこで、何度か打ち合わせをおこない、司書が2年生の先生から提示された、沖縄関連の8つの分野にそったブックリストを作成することになりました。
<作成した沖縄ブックリストの特徴>
①教員が生徒に求める8つのテーマ(自然・歴史・文化・言語・経済・産業・戦争・琉球王国)で作成
②館内蔵書には印をつけた
③難易度レベルの表示をつけた
→ 難易度の低い本には、漢字にルビがあり、帰国生 にも読みやすい本であることを明確にした。
▲館内と公共図書館の資料を8つのテーマで配架
その後の学習の流れ
生徒は8つのテーマから、2つの分野を選び、それぞれ1冊を選びブックレビューを書く
↓
生徒のなかから「ブックレビュー委員会」を組織し、全員のブックレビューをHPに掲載する。生徒がお互いにどのような本を紹介しているのか自由に閲覧し、資料の豊かさを知り自分の学びにつなげる。
↓
社会科の先生から、「新聞」づくりの基本的形式を学習。
個々に8つのテーマから最終的に課題を1つにしぼり、沖縄についての学習を、新聞形式にまとめる。
<現地新聞の提供>
*メディアセンターでは、公共図書館の団体貸し出しを受けると同時に、沖縄の現地新聞「沖縄新報」を購読しました。地元の新聞は、現在進行形で沖縄の状況や、抱える問題点をクローズアップして知ることができる資料です。
郵送で配達されるため、数日遅れて学校に届くことになりますが、記事はもちろん広告を含めて、本やインターネットとは異なる貴重な学習資料となりました。
現在、日にちの古くなった「沖縄新報」から
順次スクラップをし、テーマごとにスクラップブックに張りつけて生徒が閲覧しやすいように作業をすすめています。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)