今月の学校図書館
こんなことをやっています!
東京学芸大学附属国際中等教育学校
2012-07-08 10:44 | by 渡辺(主担) |


一学期も残り少なくなってきました。生徒たちは期末テストを
終え、心はすでに夏休みを心待ちしているようです。
今月は、附属国際中等教育学校の図書館のようすをお伝えします!

さあ、まもなく7月27日から、4年に一度のスポーツの祭典オリンピックが開催されます。
今回の会場となるのはイギリスのロンドン!
館内では、先月からオリンピック関係の図書と、イギリス関係の図書を展示しています。
今回は展示にあわせて、イギリスからの帰国生たちにロンドンについてのアンケートを実施。
イギリスでの学校生活や、ロンドンの魅力について語ってもらい、パネル展示しています。
そのなかから、一部をご紹介しましょう!
司書: イギリスの学校生活と、日本の学校生活で違うと思ったことはどんなことですか?
帰国生:一人ひとりに教科書はなく、毎年使い回しされていました。小学校のときは週末だけ宿題がでて、詩や物語を書いたり、ゲーム形式の算数など、創意工夫が必要でした。中学の宿題は、各教科で出される曜日が決まっていて、宿題が重ならないよう、配慮されていましたね。
司書:学校図書館はどんな感じでしたか?
帰国生:小学校の図書館は、あまり広くはなかったけれど、とてもアットホームな感じで落ち着けました。中学校の図書館は、部屋がフィクションとノンフィクションに分かれていて、いつも賑わっていました!
司書:ロンドンでのお気に入りの場所を教えてください。
帰国生:町の中にある博物館です。大英博物館や国立歴史博物館、あとはナショナルトラストが管理している施設やガーデン、邸宅などイギリスらしい風景は大好きです!日本よりイギリスは狭いけれど、広々と感じて、時間もゆったり流れています。
司書:とても楽しそうですね、話を聞いていたら、ぜひロンドンを訪れてみたくなりました!

中学2年生の国語の授業で、「人間理解」「国際理解」「理数探究」の3つの中から、テーマにそった本を1冊読み、紹介をする取組がおこなわれました。
生徒たちはメディアセンターで本を選んだり、「何かいい本ないかなぁ」と司書に相談に来たり。普段はなかなか手にとられない、ホロコーストの作品や、地雷をテーマにした物語も、積極的に借りられていく機会となりました!

▲友達の紹介した本を読んだ人は、「よんだ!よんだ!」という紙に感想を書き、テーブルの上のポスト(画像左)に投かんします。中2以外のすべての学年が自由に参加できます!

少し前のことになりますが、5月29日に、インドネシアのイスラム系寄宿学校で学んでいる、女子高生と女子大生(教師見習い)のお二人が、立教大学の中村百合子先生とともに図書館を見学されました。 それを機に図書委員の生徒2名(高校3年生)とお昼休みに交流。
生徒たちは、国際バカロレア教育での授業のようすや、高校2年生のときに1年間かけておこなった、パーソナルプロジェクトの作品を紹介すると、インドネシアのお二人からは、図書委員会作成の冊子をプレゼントしていただきました。
なかなかイスラム系の学生さんたちと交流できる機会はないので、他の生徒たちからは「一緒に混じりたかった~」という声が。次回、こういう機会に恵まれたときには、もっと大勢の参加を促したいと思いました。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)