授業と学校図書館
授業で役立つ活用事例を「先生のひとこと」として紹介します。
先生のひとこと
へえー!なるほど!をどうぞ
2016-02-23 09:19 | by 村上 |
今回は、国語の授業に効果的にブックトークを取り入れている、小平市立小平第一小学校司書教諭 石橋幸子先生に、実践事例を紹介していただきました。
小学4年生は、国語の教科書(光村図書)で、「うなぎのなぞを追って」という説明文の学習をします。その発展学習として、科学読み物を読ませたい…と考えた石橋先生は、クイズも取り入れながら、科学の本を紹介し、さらにそれをPOPにして、友達に紹介するという取組を毎年行っています。そこで、「ホネ」をテーマに行った2013年度のブックトークの模様を、再現しました。
「今日は科学の本でへぇー!なるほど!そうだったんだ!というホネの不思議を紹介します。」
『ヒトの親指はエライ!』 山本省三 文 喜多村武 絵 講談社
「ここにボールがあります。持ってみてください。では親指を使わずに持ってください。」
子どもを前に出させて、本の通りに実験をしてみせる。親指を使わないと物はもちにくいことを確認する。
クイズ1 クマやイヌは片手でボールを持つことができるでしょうか?
答え できない
クイズ2 見たところクマと同じような手のひらなのに、上手にものをつかめる動物がいます。なんでしょう?
答え パンダ
『動物ふしぎ発見 パンダの手にはかくされたひみつがあった!』山本省三 文 喜多村武 絵 遠藤秀紀 監修 くもん出版
「パンダは竹を指で握って持って食べますね。でもパンダの手はクマと同じように5本の指が同じ向きについています。この新聞に載っている遠藤さんの発見だよ。」 (パンダの7本めの指についての、解説と読み聞かせ)
『かこさとし 大自然のふしぎ絵本6 モグラのもんだい モグラのもんく』
かこさとし 作 小峰書店
「パンダ以外にも骨に秘密を持つ動物がいます。モグラの前足にも秘密のホネがあるようです。 (P2の絵を提示)
クイズ3 このホネは何のためにあるのでしょう?
答え 土をかきとる力を強くするために、曲がったホネが別についている。
小学4年生は、国語の教科書(光村図書)で、「うなぎのなぞを追って」という説明文の学習をします。その発展学習として、科学読み物を読ませたい…と考えた石橋先生は、クイズも取り入れながら、科学の本を紹介し、さらにそれをPOPにして、友達に紹介するという取組を毎年行っています。そこで、「ホネ」をテーマに行った2013年度のブックトークの模様を、再現しました。
「今日は科学の本でへぇー!なるほど!そうだったんだ!というホネの不思議を紹介します。」
『ヒトの親指はエライ!』 山本省三 文 喜多村武 絵 講談社
「ここにボールがあります。持ってみてください。では親指を使わずに持ってください。」
子どもを前に出させて、本の通りに実験をしてみせる。親指を使わないと物はもちにくいことを確認する。
クイズ1 クマやイヌは片手でボールを持つことができるでしょうか?
答え できない
クイズ2 見たところクマと同じような手のひらなのに、上手にものをつかめる動物がいます。なんでしょう?
答え パンダ
『動物ふしぎ発見 パンダの手にはかくされたひみつがあった!』山本省三 文 喜多村武 絵 遠藤秀紀 監修 くもん出版
「パンダは竹を指で握って持って食べますね。でもパンダの手はクマと同じように5本の指が同じ向きについています。この新聞に載っている遠藤さんの発見だよ。」 (パンダの7本めの指についての、解説と読み聞かせ)
『かこさとし 大自然のふしぎ絵本6 モグラのもんだい モグラのもんく』
かこさとし 作 小峰書店
「パンダ以外にも骨に秘密を持つ動物がいます。モグラの前足にも秘密のホネがあるようです。 (P2の絵を提示)
クイズ3 このホネは何のためにあるのでしょう?
答え 土をかきとる力を強くするために、曲がったホネが別についている。
『なるほど動物形態学 クジラも海でおぼれるの?』
加藤由子 著 熊谷さとし 絵 偕成社
クイズ4 手のホネを広げて空を飛ぶ哺乳類は?
答え コウモリ
P70 L17~読み聞かせ
親指から小指までの5本の指の間に膜が張られているんだって。なるほど!
クイズ5 コウモリはさかさにぶら下がっています。ではトイレタイムはどうするの?
答え かぎヅメをひっかけて、頭が上にあるようにする。
『ホネホネたんけんたい』
西澤真樹子監修・解説 大西成明 写真 松田素子 文 アリス館
これが本物のコウモリのホネです。 (P22の写真を見せて説明)
『フリズル先生のマジック・スクールバス 恐竜さがし」
ジョアンナ・コール 文 ブルース・ディーギン 絵
藤田千枝 訳 岩波書店
「恐竜の骨を探しに行ったのがフルズル先生、アメリカの小学生はこんなスクールバスで学校に行ったり、遠足に行ったりするようですよ。今回、フリズル先生のクラスが出かけたのは、なんと恐竜の住む世界。
フリズル先生のドレスや子どもたちのレポート記事もおもしろいから、じっくり読んでね。」
「さあ、みなさんはどの「ホネ」の本に興味を持ったかな。ぜひ読んでみてね。」
*************************************************************************************
この後、小平市立図書館からも科学の本を借り、4年生の教室前にコーナーを作り、1~2週間子どもたちが自由に本を読める時間を設けています。そして、自分が読んだ本の中から友達に進めたい本を1冊選び、1時間かけてPOPを描く授業も行っています。出来上がったPOPは、学校図書館前の渡り廊下に展示します。
編集部(以下 編) : ブックトークは、いつも司書教諭の石橋先生がされるのですか?
石橋先生(以下 石) : このような出前ブックトークは、学年すべてのクラスが対象なので、私が行けないときは、担任の先生や学校司書さんにお願いしています。この授業に関しては、昨年はちょうど4年生を担任していたので、2クラスとも私がブックトークをしましたが、普段は1クラスは私が行い、それを隣のクラスの担任に見てもらい、同じシナリオを使い、自分のクラスで授業をしてもらっています。ブックトーク未経験の先生を育てるのも、司書教諭の仕事だと思っていますので。
編 : ブックトークは、図書館でされるのですか?
石 : 図書館の時もあれば、教室の時もあります。今年は大型テレビを使ったので、教室で行いました。
編 : 今回は、データベースにも実践事例として、「宇宙の秘密」編を掲載させていただきましたが、同じ4年生対象でも、その年によって、内容が変わるのですね。
石 : なるべくタイムリーな内容をと考えています。実践事例の授業者コメントにも書きましたが、高学年向けの科学読み物は、毎年新しくて興味深いものが出版されるので、これからも新たなシナリオを作っていきたいと思っています。
編 : 子どもたちの好奇心を育てる素敵なブックトークの実践をお聞かせいただき、ありがとうございました。
石 : このブックトークはやる側も楽しく、聞く子どもたちも楽しいようです。みんなで科学のブックトークを作って紹介しあえるといいですね。
編 : それは楽しそうですね!この記事をご覧になって自校でも実践されたら、ぜひお知らせください。
尚、データベース実践事例は、A0249 に掲載しています。
また、石橋先生から提供いただいた「へえー!なるほど!をどうぞ」
へえー!なるほど! からだのしくみ.pdf
へえー!なるほど!をどうぞ ホネの不思議.pdf
のPDFファイルも、上記タイトルをクリックするとダウンロードできます。
(文責 附属世田谷中学校 村上)