今月の学校図書館

こんなことをやっています!

東京学芸大学附属小金井小学校なでしこ図書館

2024-01-10 14:30 | by 松岡(主担) |

 小金井小学校では現在校舎改修のため通常よりも図書館が狭くなっています。そのため、今年度は図書館内だけでなく教室でも行える読書活動の充実に力を入れています。

 3年生では、読書月間に合わせて、おすすめの本のスライド作りを行いました。今までも読書月間には各学年が廊下などに本の紹介を掲示していましたが、PowerPointに音声を録音して自動で流れるようにしたことで自然と画面に注目する子どもたちが増えて、「この本、おもしろそう」「こんな本もあるのか」と関心を高めていました。そのほかにも、4年生ではビブリオバトルを行ったり、図書委員会でも児童集会を通して様々な本を紹介したりと子どもたちがたくさんの図書に触れられるように工夫しています。

 一昨年から導入した電子書籍のYomokka!も、だいぶ定着してきました。貸出手続きが不要で自分の好きなタイミングで読むことができる利点から、あまり本を手に取らない子でも「気になるから、ちょっと読んでみようかな」と、気軽にチャレンジすることができる図書になっています。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書教諭 西岡里奈)


 これまで1階に位置していた図書館は引っ越しをして3階に移動しました。館内も半分以下のスペースとなってしまったため、読書スペースはほとんどなく、書架も大幅に減らしての利用となっています。
 これまでどの学年もアクセスしやすかった場所に図書館があったことの大切さを強く実感しています。中庭を通り抜けたり、階段を下りたり上ったりしながらも休み時間にやってくる子どもたちに会うと「よく来たねー!」という気持ちになります。ただ、足が遠のきがちになりやすい6年生の教室と隣接しているので、今まで以上に6年生の来館が多いのは嬉しく思っています。











 今年度、司書教諭の西岡先生が3年生、4年生と6年生1クラスの図書の時間を担当しています。スペースが縮小され、図書館利用もこれまでどおりにできなくなってしまうかと懸念していたのですが、図書の時間の読書スペースとして教室や家庭科室を併用したり、おすすめの本のスライド作りやビブリオバトルの実施をしたりと色々と工夫をし、子どもたちもただ本を借りたり返したりする場所ではなく、楽しさを共有する場として図書館を利用できているのではないかと思っています。
 学びの面でもMottoSokka!を活用することで調べることへのアクセスも広がりました。また、クラスや学年への貸出を積極的に行うことで、手に取りやすい環境を確保することができました。







(写真 図書の時間の読書スペースや活動スペースとして家庭科室を利用。4年生がビブリオバトルをしています。)


 当面は(仮)がつくような状況での図書館運営になりますが、子どもたちへのサービスは縮小されてしまうことがないよう、工夫をしながら活動を続けています。
(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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