今月の学校図書館

こんなことをやっています!

東京学芸大学附属高等学校

2011-03-26 09:12 | by 村上 |

地震(東日本大震災)直後の附属高等学校図書館


震災にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
附属高等学校は地震当日、帰宅できない生徒146名、教職員46名がいました。被災地に比べれば被害は本当にたいしたことはありません。ただ、我が校の状況をお知らせし、情報の共有をするのもこのデーターベースの役割かと考え掲載しようと考えました。
 


この写真は地震直後の附属高等学校の図書館です。先ほどまで生徒が本をさがしていた場所です。幸いけが人は出ませんでしたがぞっとしました。落下の衝撃で全集など重い本は破損しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

はずれた固定棒
 

地震のゆれで二本の固定棒がはずれてぶらさがりました。くの字に歪んだ棒もあります。しかしこの固定棒がなければ棚は本と一緒に崩れてきた可能性もあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
案外、そしてとっても危険な旧式キャビネット
 
 
 

これは、震動で飛び出した小型の目録カードケースです。じつは、このそばにありました古い書類キャビネットがこんな状態でした。あわてて戻しましたが、鉄製の重いキャビネットは引き出しが出るとぐらりと転倒します。普段から気をつけて使用してましたが、地震で引き出しが勝手に出るとはあまり考えてませんでした。阪神大震災では食器棚からお皿が飛んで来た話は理解してましたが今回のようなケースに結びつけてませんでした。
 
 
 
早朝炊き出し
 
 
 
 
 
 
 
朝6時30分の家庭科室です。地震で帰宅できなかった生徒146名。あたたかいものを食べさせたいという教職員の気持ちであつあつのおにぎり、お味噌汁を作りました。当日、生徒はとても落ち着いていてりっぱでした。手を熱くし、ほかほかのおにぎりを生徒に握りながらあたたかいご飯のある事に深く感謝すると同時に被災地の大変さを考えました。
 
 
 
 

                             地震関連図書コーナー

 
 
 
そして今、何がすぐ図書館としてできるか考えました。パニックを起こさず、正しく行動するためには知恵がいります。今だからこそ読みたい本、読める本の一つとして地震コーナーを作りました。本は衣食住、医療、防災、ボランティア、復興あらゆる分野に及んでいます。改めて、被災地の大変さが感じられました。学びをとおして、今後の被災地への支援の一つになればと切に願います。
 
 
 
 
 
 
 
(東京学芸大学附属高等学校 岡田和美)


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