データ処理のフローチャート

データ処理のフローチャート

上記のフローチャートは本実験におけるデータ処理の流れを表している。考察の参考にしてもらいたい。

結果:実験データの整理を行っている。たとえば第二週で作成した散布図「滴定値の経次変化」がこれに当たる。
考察:理論(今回は一次の反応速度式)により実験結果が説明できるかを客観的に提示できるような流れをとっている。まず速度式を積分型にすることで線形とし、その比例の関係を①直線か?、②原点を通るか?とそれぞれを確認することで速度式の成立を証明しようとしている。
それらの確認が終われば、Excel計算によって導かれた回帰式の傾きbは速度定数kになる。

考察について

考察を行うときには、①直線か?②原点を通るか?を確認する。

①直線か?を確認する
データ処理のフローチャートにある判別1の式に、求めた寄与率R2や、自由度фt分布の値(ф,α)などのデータを代入してτ(タウ)を求める。
Excelでの計算:セルの先頭に「=」を入力することで数式が作成できる。四則計算には「+,-,*,/」を使用し、()は何組でも使用できる。平方根は「SQRT(値)」の形で計算できる。

②原点を通るか?を確認する

Excelで計算された回帰式の切片aの絶対値を見て、データ処理のフローチャートにある判別2により確認する。

ここまで確認できれば計算された「近似曲線」は原点を通る直線であり、プロットにおいて比例の関係が成立していると結論できる。したがって回帰式の傾きbは速度定数k(今回の単位はmin-1)ということができる(信頼限界99.9%)。