k-プロットの作り方

Excelでの作業手順

(1)初濃度と濃度の比V0/Vの計算

第二週で求めた値の表の V/mL の右隣の列に、過酸化水素の初濃度とある時間の過酸化水素の 濃度の比をとることとする。滴定値は濃度に比例することから V0/V とメモを入力する。比なので単 位の mL は相殺される。この場合の時間 0 min の滴定値 1.99 mL は初濃度自身なので V0/V の直下の行ではブラ ンクとし、5 min の行の V0/Vの下のセルに数式を入力する。先ず、キーボードを半角英数とし、次 に、「=1.99/」を必ず手入力してから B 列の 4 行目をクリックするとメニュー下の白抜きの欄に「=1.99/B4」と数式が表示される。ここで「/」は割り算を表す。改行(リターン)を押すと計算が実行され、この場合、答え 1.18 が表示される。この実験で、ピペットの読み取りは小数第 2 位迄なので、「ホームメニ ュー」の「フォーマット」から「セル」を選択し、「数値メニュー」から「小数点以下の桁数」を 2 と選択す ることで 1.18 と表示されるようになる。
次にポインタでこのセルを選択し、そのままポインタをセルの右下に重ねると白抜き十字マーク が黒表示になるので、そのまま 9 行目までドラッグすると先に入力した数式がコピーされてこの場合 30.01 min 迄の計算値 2.64 mL 迄が表示される。

(2) 自然対数 LN(V0/V)の計算

求めた値の自然対数を計算させる。先ず、右隣の列一番上の行に「LN(V0/V) 」とメモを入れる。先と同様に 5 min の行の LN(V0/V)の下のセルに「=LN(」と入れて左の列の「1.18」をクリックし、「)」を入 力すると上部に数式「=LN(C4)」が表示される。後は、先程と同様にこのセルを選択後、ポインタを右下に重ねてドラッグして数式をコピーすることでこの場合 30.01 min 迄の計算値 0.970 迄が表示される。小数 の表示はここでは第 3 位までとする。

(3) 時間 t と LN(V0/V)のグラフ(k-プロット)の作成

① 先ずは横軸に相当する時間の 5.00 min*から 30.01 min をドラッグして選択する。次に「コントロール」キーを押しながら縦軸に相当する LN(V0/V)のデータを選択する。*時間 0 min の滴定値(初濃度) は全ての滴定値との比をとっているので独立なデータとしては用いない。
②③④の順にグラフ、散布図を選択する。

 

⑤⑥で散布図に近似曲線(今回は直線)を追加する。

 

⑦⑧で近似曲線の書式設定をする。

 

⑨~⑫で回帰式とR2を表示させる。併せて前方後方補外をして延長し、体裁を整える。